赤松瞳の虚言癖の話は私と森先生が法人を始める前の話ですから、2016年以前のことです。赤松瞳のつく「ウソ」は、最初は可愛いものでした。
カーサの敷地内に生えているある木の葉っぱを持ち帰ると願いが叶う・・などというデマを広めて、可愛そうにその木が丸ハゲになってしまったことがあるのです。それだけ嘘をまことしやかに言うのが上手く、皆つい信じてしまうのだそうです。
またある時は、カーサの祝福された水(ペットボトルで売られているミネラルウォーター)を祖国に持ち帰り、普段の飲み水に拡張する方法を彼女は考えだしました。本当は新しい水に原液を一滴垂らせばよいだけなのですが、彼女はこんなことを言い始めたのです。
「祝福された水の入ったボトルに○○パーセントの原液を残し、そこにあらたな水を加えてボトルを一杯にし、そのまま○○分経過するのを待ちます・・・」
などといって、丁寧な解説書を作って配ったのです。巡礼者の皆はそのあまりの熱心さと丁寧さに驚き、とても感謝したそうですが、まさかでたらめな作り話だったとは思わなかったでしょうね。ノルベルトさんといってジョアンさんの古くからのご友人がその説明をメインホールのステージで行ったのですが、すぐにエンチダージがジョアンさんの身体を借りて飛んできました。ジョアンさん(ジョンオブゴッド)はメインステージに上がり、「でたらめを言うんじゃない!!」と彼を叱りつけたのです。
そんな具合に、はたから見ていると何故、何のためにそんな手の込んだ嘘をつくの?と言わずにはいられないような、しょうもない嘘をつくのです。
さて、その当時建築会社の社長を騙してカーサに長期滞在していた彼女ですが、結局ポウザウダの建築を始めることは出来ず、やがて建築会社の社長から見切りをつけられました。お金がなくなったのか再び乞食のような真似事をしてカーサに居座るようになります。
カーサ周辺のポウザウダ(宿)を周って、(ほとんどどこもみなバイキング形式の食事スタイルなのですが)、宿泊客やその友人のフリをして食事をし、代金を払わないで去っていくのです。私もその噂を聞いていたので、赤松氏が現れるといつも注意深く観察していました(2017年以降)が、実際彼女がお金を支払ったのを見かけたことはただの一度もありません。
おそらくその言い訳として、「2011年の福島の原発事故で目を患い、その治療のためにカーサに来た」という、外国の人から見て同情を誘うようなお涙頂戴エピソードを作り上げたのです。
森先生は彼女が突然そんなことを言いだしたので、非常に驚いたそうです。FBIはどうなったのかと。カーサへ来る前まではアメリカにいたはずじゃなかったの?と。もちろん、それまで一度も彼女の口から「福島の放射能で目を患った」などという話は聞いたことがなかったそうです。
森先生ご自身が福島出身。それまで何度か赤松氏との話の中で震災や福島の原発事故の話題も出たことがあるらしいのですが、彼女は全く他人事のようだったそうです。森先生は「彼女は今まで一度たりとも福島に訪れたことなどないはずだ」と断言しています。(※赤松氏は北海道出身です)それがある日を境に突然「福島での原発事故で目を患ったこと」になっているわけですから驚きます。
しかもこの話しはどんどんお涙頂戴エピソードとしてカーサで広まっていくのです。カーサのメインホールではセッションの列に呼ばれる前に待っているあいだ壇上に上がった人がカーサで起きた奇跡の治癒などの話をするのですが、そこで赤松瞳の話も紹介されるようになりました。一部の英語圏のスタッフたちはいまだに(2025年現在も)この話しを信じていると思います。
建設会社の社長から見切られてお金がなくなった赤松瞳は、森先生が日本から連れてくるツアー客にもちょっかいを出し、自分のセッションに誘導しようとするのだそうです。森先生はとても迷惑に思っていたようですが、ある時複数名のツアー客がとうとう彼女のセッションを受けてしまったそうです。後日そのレポートが送られてきたそうですが、全員が全員ともまったく同じ内容のコピペだったそうです(!)
彼女は熱心に詳細に作り込んだ作り話をするのだ、ということを先にお話しましたが、それは彼女がどうしても注目を浴びたい目上の人、魅力的な人たち(海外の人とか)、著名な人物など有力な人に対してそのようにするのであって、目下の人とか大切には思っていない人、蔑んでいる人(カーサで出会う日本人など)に対してはこのように雑で、すぐバレるような嘘のつきかたをします。
森先生に対してもそうです。福島で原発事故で目を患っただなんていう嘘を言い始めたとき、森先生にはバレていることを彼女は百も承知なのです。でも彼女の中では森先生との信頼関係なんてどうでもよく、弁解や言い訳など、ウソがばれないように話を繕うようなことは決してしませんでした。そうする価値もない人だと認識していたからです。
(続く)


