梅田のシアタードラマシティにて上演されている月組公演。
珠城りょうさんのプレお披露目公演ですね。
私、珠城さんの主演公演は今回初めて観ました。
まずは、トップ就任おめでとうございます。
久しぶりの若いトップさんですね。
さて、作品はフレンチミュージカルということで、ロミジュリとか1789みたいな感じかな、とか、
演出が石田先生ということで、きっと笑える部分があるんだろうな、
と楽しみにして行きました。
作品自体は、いわゆるエクスカリバーのアーサー王と円卓の騎士の話。
マーリンとか、モーガンとか、
ランスロットとか、グィネヴィアとかが登場します。
幕開きの1番最初は、マーリン役の千海華蘭さんが出てきて、
あ!この前のオイディプス王のときの華形さんの衣装だ、と思った(笑)
千海さんも良い役をやるようになりましたよね。
滑舌が良いし、歌も歌えるし、
かわいらしいお顔だから子役はもちろん、色んな役ができますよね。
そういえば『月雲の皇子』で、珠城さんの子供時代を演じていたような…。
『NOBUNAGA〜信長』でもロルテスの珠城さんと一緒にいるオルガンティノ役でしたし、なにかと珠城さんと縁のある人ですね。
◆
アーサーの珠城さんは大柄で立ち姿が目立ちます。
ちょっといかついボリュームのある甲冑の衣装なのですが、珠城さんが着ることにより、存在感が増して見えます。
そして、珠城さんといえば、瞳がキラキラしているんですょ。前から思ってはいましたが、こんなに瞳がキラキラしている人ってなかなか居ない!
まさしく、あなたこそスター☆という感じでした。
◆
客席降りも、客席から登場も多く、ドラマシティという劇場の大きさもアットホーム。
愛希さんは、さすがに堂々とされていました。歌もこの人じゃないと歌いこなせないのでは、という難しいナンバーで。
衣装も綺麗でしたね。ブロンドの長い髪に、淡い水色やピンク色のドレスが映えて可愛いかったです。
◆
美弥さんは魔女で、悪い魔法使い役。黒い!
お美しくて、悪くて、なかなか強烈でしたね。
モーガンの分身役を演じる早乙女わかばさん、海乃美月さんのお二人も美しくて素敵でした。可愛い役が多かった、わかばちゃんの悪い女役もなかなか素敵でしたょ。
海乃さんはダンスが伸びやか。お顔が細面だから、舞風りらさんに似て見えました。
◆
朝美さんはランスロット役。客席から歌いながらの登場が爽やかでした。歌も良かったですね。
湖の騎士という感じがよく出ていました。
ただ珠城さんと並ぶと、朝美さんが小柄なので、バランスが悪かったです。
雪組に行っても頑張れ!
◆
輝月ゆうまさんが、アーサーに恨みをもつ騎士メリアグランス役で、歌もあり、インパクトありましたね。美味しい役どころですね。
輝月さんは背が高くて、歌は聞いていて気持ちがスカッとしますね。悪役が似合うし(笑)
◆
少女の神アリアンロッド役の紫乃小雪さんは、かわいらしいんですが、この作品には馴染んでいなかったですね。
赤いミニの衣装がキラキラして目立って、なんだかおかしな感じでした。
紫乃さんは可愛いし、セリフもしっかり言えているのですが、作品の世界観と違う感じがしました。
重くなりがちな作品のアクセントなのか?
◆
記憶に残ったのは、アーサーの兄ケイ役の佳城葵さん。不思議と龍真咲さんに似て見えました。
この人は面白かったですね。
出てくるたびに動きが不思議で、アドリブかセリフか分からないくらいで。
嫌味のない目立ち方で、まさに作品の息抜き的な役割となっていました。
◆
月組の皆さんは、ロボットのように動くダンスやパントマイムが上手で感心しました。
モーガンの芝居に役者として参加させられる、アーサーの珠城さんと、グィネヴィアの愛希さんのロボットダンスはかなり上手でした。
あと、佳城さんが荷物のカバンと戯れる場面(笑)や、紫門ゆりやさんがマーリンの魔法で動きを封じられた場面は、とても上手で、仕掛けがあるのかと思ってしまったほど。
◆
芝居が終わり、幕が下りたあと、フィナーレつき。
フィナーレは美弥さんが男役で登場。男役の皆さんは、柚希さんの退団公演『Dear DIAMOND‼︎』のオープニングの衣装でした。
ショーのときのほうが珠城さんがシュッとして見えました。前になにかの番組で、珠城さんが“自慢の脚力”と言っていたのが印象的で、珠城さんの踊りを見たら、つい脚力に注目してしまう(笑)
そして、最後は珠城さんの挨拶。
この人の挨拶がたまらなく好きなんです。
しっかりとした挨拶で、誠実なお人柄が出ており、毎回感心させられます。
今回も挨拶まで堪能しちゃいました。
珠城さんの挨拶を聞けただけでも、観に来た甲斐がありました。
次の大劇場お披露目公演も大作なので、楽しみですね。