今回は五臓の最後の『腎』について説明していきます。
【腎】・・・腎には生命エネルギーの源「精」を貯蔵する。成長・発育・生殖を主る。水分（津液）管理をして尿を排泄する。酸素を体内へ深く吸い込む（納気）。耳・泌尿器・肛門の機能に関係する。
腎に蓄えられた「精」が不足してくると、上記に書いた機能が低下し老化現象などの不調が身体に現れてきます。発育の低下、排尿異常、耳鳴り、生殖機能の低下（精力減退・不妊症）、脱毛、白髪、足腰が弱くなる、骨粗しょう症、下痢・軟便などなど全身に様々な症状が現れてきます。
腎精は２０歳をピークに歳を重ねるごとに自然に減っていきます。この衰えを止めることはできませんが、日々の生活・養生で衰えを遅くすることはできます。最近では偏食や不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどにより若い方でも「腎精」が弱い人が少なくありません。特に冷えなどは腎の大敵なので身体、腰足をしっかり温めておきましょう！
H２８．１２．１２