野球部が春の鳥取県大会で21年ぶりに優勝した米子松蔭高校で、学校関係者の新型コロナウイルス陽性反応が判明。事態を受け部員46人の抗原検査で全員陰性を確認したにもかかわらず、県高校野球連盟の規定に従い出場辞退となった。報道直後からSNS上でも批判が殺到し、一転県高野連は米子松蔭高の出場を決めた。
 
 使い方を間違えば、人の命さえ奪うSNSだが、今回は力強い後押しになった。橋下徹元大阪 府知事(52)、国際政治学者の三浦瑠麗さん(40)らも怒りのツイートを発信した。

◆米子松蔭高は県大会に出場(7月21日)。初戦、境高に逆転サヨナラ勝ちを飾った。
 自身のツイッターで出場を願う悲痛な投稿した西村虎之助主将は「悔しく辛く…日本中の方が応援、協力してくださったおかげでこの場にいられる。本当に感謝したい」「境高校が承諾してくれたおかげで試合ができた。境高校の思いを胸に、応援してくれた方々のためにプレーし恩返ししたい」と語った。
 そして不戦勝を取り消し試合を受け入れた境高。敗れはしたがそのスポーツマンシップ、胸を張れ!

◆それにしても指摘されるまで判断できない鳥取県高野連や日本高野連(日本高等学校野球連盟)、素晴らしい高校生たちに恥ずかしいと思わないか。関係する朝日新聞社、毎日新聞社にも猛省を促す。
 自ら先に正当な判断もできず、杓子定規な規定を放置し関わってきた県高野連や日本高野連幹部は辞任に値する。さらに八田英二会長も責任を取るべきだ。それこそが正しい"連帯責任"だ。

 会長以下100人を超す役員がいる日本高野連。あまりに情けない!一から出直せ。
<2021.7.22       S>

東京五輪まで1ヵ月余り。観客数上限1万人の案が浮上してきた。

 

 

◆政府のイベント観客1万人案を受けて、橋本聖子・五輪組織委会長も観客数上限を1万人とする方向で検討していると明らかにした。組織委と政府、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)代表者による5者協議で最終判断される。

緩和に聞こえるが、現状「収容人数の50%、5000人」よりも実質厳しい。まして、選手、関係者、スタッフらに隔離・検査・監視などに加え、守らなければ失格など”罰則”もつけた。

 

◆そんな中、体操金メダリスト・白井健三(24)が現役引退を発表。"ひねり王子"と言われ、6つの技に「シライ○○」とつけられたほど。内村航平(32)に憧れ背中を追ってきた。「(24歳)若すぎる、まだできる」の声に対し、「選手として未練は一つもない」と曇りのない眼できっぱり…久しぶりに、何とも清々しい引退会見だった。

そして、スポーツマン精神の素晴らしさを物語る言葉も残した。「競い合うスポーツですが、体操から認め合うことを学びました」。

 

◆選手と観客。背中を押してくれる、感動・勇気をもらう…スポーツの世界で表裏一体は変わらない。それでも、大会期間中に緊急事態宣言だけでなく中止も辞さない勇気こそだ。日本語にいい言葉もある「潔く」。政局のため、中途半端な対応をすれば近代オリンピックに汚点を残す。世界に、そう思わせない結果を望む。

 

人類を問う 2020東京

<2021.6.18     S>

 

 

 

 

令和2年の「出生率」が1・34で、5年連続で低下した(厚生労働省の人口動態統計)。生まれた子供の数(出生数)は前年より2万4407人減少し、明治32年の統計開始以来最少の84万832人。2年連続で90万人を下回った。

ピークは第1次ベビーブームの昭和24年の269万6638人、少子化に歯止めがかからない。

◆政府が掲げる「希望出生率1・8」、程遠い現実。都道府県の高い順で見ると、沖縄1・86、島根1・69、宮崎1・68。低い順ではやはり東京1・13、北海道と宮城が1・21だった。

また婚姻件数は、元年こそ「令和婚」いわれ7年ぶりに増えた。微かな期待を持たせたが、コロナ禍の2年は、52万5490組と前年比7万3517組の大幅減、戦後最少となった。

◆戦後驚異的に経済的、技術的に発展した日本。だが世界の”大国”への発展とともに、出生率は減少した。

男女ともに自由に生きていくための選択肢が増えた。それはいい。だがそれに伴い、子供をつくり育てるための条件も増えた。皮肉なジレンマか…誰もが産み育てやすい社会とは言い難い。

◆少子高齢社会を打破するには、地方創生しかない。全国政令都市を拠点に第2、第3の“首都圏"をつくる。働く場所の拡充、社会機能や企業、人口移動を行うことだ。いい加減、東京一極集中を止めるべき時だ。

それこそが現代に求められる政治力の一つなのに、一向に進まない。人口減少が止まらないなら、小さいなりに幸福を感じられる国のかたち…それもまた政治の使命だ。

幸とは 未来に

<2021.6.14      S>