- 三十路岬/小神あきら(今野宏美)
- ¥1,079
- Amazon.co.jp
「三十路岬」
ひとり語りしてもいいですか?
カモメにそっと呟いた
女一途な真心のせて 北の海風凍てついた
はぐれ恋散る恨み節さえ
遠いあんたにゃ届かない
佇んで泣き濡れて 三十路岬
ふたりだけの宿で泣き崩れ
愛した夜を悔やんでも
男勝手な約束ばかり 何も叶わず終わります
波の飛沫にこの身投げたら
遠いあんたに逢えそうで
恋しさに捧げたい 三十路魂
みつどもえの泡と知りもせず
愛した罪は消えないの
誰を選ぶか決められないと 別れ上手なひとでした
はぐれ恋散る恨み節へと
清い想いが枯れ果てた
恋しくて憎いのよ 三十路岬
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
「夢結びの雨」
半時(はんとき) 急なお湿り
朝顔蔓ゆれた
ちょいと可笑しな 雰囲気 相合い傘
寄ってくれなけりゃ濡れちまうよ
傘を握る手 触れたなら
ざぶっと降れ降れらんらんらん
ざぶっと降れ降れらんらんらん
言葉少なに歩けば
夢結びの雨よ
夕刻(ゆうこく) またもぱらりと
砂利道黒くなる
いまも可笑しな 二人は 相合い傘
慣れぬそぶりで進む道は
毎度見かける 馴染み路地
すべったふりしてらんらんらん
すべったふりしてらんらんらん
つかまる背中あったかい
夢結びの雨よ
暮時(くれどき) 雲が途切れて
縁側雨やどり
ちょいとゆっくり 湯飲みに 注ぐ酒
滴照らされて夕日に染まる
さあさ ぐいっといきましょう
さらっと晴れたらるんるんるん
さらっと晴れたらるんるんるん
ちんと乾杯いたしましょう
縁結びの雨に
宵越し 虫が鳴きやみ
静かな蚊帳の中
ちょいとお眠り 団扇で 扇ぐ闇
いつの間にやら心が通じ
そっと寄り添う 夏の日は
願った通りにるんるんるん
願った通りにるんるんるん
もしや七夕天の川
縁結びの神よ