子どもの頃から生きていることが辛い、と感じることが多かったように思います。
小学校入学の直前に引っ越して誰も知らない場所で入学したこともあり、
小学校低学年の頃は、学校でほとんど喋らない子どもでした。
話たくても、緊張して話せないのです。授業中に発言をすることが最も苦手。
いつも、答えが解っているのに手を挙げられないでいました。
毎日が本当に辛い日々でした。
小学校高学年でまた転校し、転校をきっかけに今までの自分を誰も知らないことが
良い方向に向いたのか、少しずつ普通に話すことができるようになりました。
中学校、高校時代は自分に自信も出てきて、人前で話すのはやはり苦手だったものの、
友達もでき、日常生活は何も支障なく穏やかに過ごしていました。
大学生になると楽しいことばかりで、人生で一番ストレスが少ない時期を過ごしていました。
自信満々で、全てがうまくいくように思えた時でした。
もう子どもの頃の自分とは完全に決別できたように感じていました。
でも、就職活動を始めた時、自分が面接の時に異常なまでの緊張をすることに気付きました。
面接官を前にすると緊張して震え、うまく話せない。
言いたいことをたくさん用意していったのに、逃げ出したい気持ちで一杯になり、面接どころじゃなくなるのです。
自分はやっぱりおかしいのかも…と思い始めたのはこの頃でした。
社会人になると、人前で話さなければならない事が多く、それはとても苦痛でした。
大勢の前に立つと、震え、赤面、声が出ない、頭の中が真っ白という状況になります。
デスクワークをしている分には大丈夫なのですが、人前に出る仕事がある時は、
何週間も前からそれが苦痛で体調も悪くなり、逃げ出したい気持ちになるのです。
でも逃げられなくて挑戦するものの、いつも失敗して自己嫌悪に陥る…の繰り返し。
仕事は大好きだったのに、SADの症状があることで、十分に楽しめなかったように思います。
当時はSADが病気だと知らなかったので、本当に生きていきにくい性格だと悩みました。
病気をわかって治療し、薬をもらっていればもう少し楽だったのに…と思います。