娘が一歳になり歩き始めると、動きも活発になってきました。

公園に連れて行ってあげたい、でも団地の中の公園はコワくて無理…。

幸い近所には公園がたくさんある街なので、

団地の人に会わない時間を選んで、毎日のように公園へ出かけました。

公園ジプシーのように、居心地の良い公園を求めて娘と出かける毎日。

もしかして友達ができるかも…という小さな希望を持って。

大きなマンションの近くの公園は、同じマンションのお友達同士で集まっています。

公園によってそれぞれ常連さんがいるのです。

見回すと、みんなお友達同士で来ているように見える。

友達同士でいるママ達は、そうでない人に興味は無いので、

無理に話しかけるのも気が引ける。

いつしかあまり人の来ない小さい公園ばかり回っていました。

小さい公園は単独で来る親子が多く、集団の人に気を使わなくてすむのが良いところでした。

公園で時々話せるママもいるものの、友達と呼べるほどの人はいなく、

そのことが私を毎日不安で淋しい気持ちにさせました。

ママの集団が苦手、でも淋しがり屋で友達が欲しい気持ちも人一倍ある自分。

小学生のころ、クラス替えがあるたびに友達ができるまでとても不安だった気持ちと同じ。

大人になったと思っていたけど、あの頃から自分の性格は何も変わっていなかったのです。

こんな不安でいっぱいの母にも関わらず、娘はいつも笑顔で楽しそうで、それが唯一の救い。

この笑顔を守るために私も頑張ろう、と一日の最後はいつもそう思っていました。