アラフィフだから４０年ぐらい前
小学校６年は
私にとって人生の大きな節目だった。
修学旅行どこやったかなぁ
忘れた
ただ記憶に残っているのは
５年生の林間学校で
高野山に行った時の事は
鮮明に覚えている。
いわゆる、霊が見える子だった。
親には、頭おかしいと
思われるから
絶対に言うな！！と
言われていた。
高野山は
初めてだった。
異空間だった。
夜も当然眠れない。
障子から沢山の顔と手が
いっぱい見えていた。
何人いるのか
寝れないから数えていた。
しばらくすると
お坊さんが
眠れませんか？
はい、一杯霊がうじゃうじゃしていて
寝付けません。
そうですか
ちょっとこちらに。
案内されたのは
奥の院だった。
内緒ですよ。
どうですか？
感想はと聞かれた。
母親だけだが
創価学会だったので
神社仏閣は頑なに行くなと言われていた。
初めて、煌びやかな仏像を見た。
後に大日如来だと大人になって知った
10分ぐらい無言で
見ていた。
こんな世界があったんだ。
結局、一睡もせずに
早朝、散歩をしていた。
あんな
清々しい気持ちになったことは無かった。
後、思い出した
伊勢の夫婦岩が見える民宿が
修学旅行だった。
こちらも⛩️鳥居を潜るな！と
強く言われていたが
足が吸い込まれた。
何度見ても飽きない
光景は
今でも
鮮明に覚えている。
母親は
⛩️は行かせないと
修学旅行は
諦めていた。
父親は
最後の思い出だからと
修学旅行の前日に
ボストンバックや
必要最小限の物を
買ってこいと
お金をくれた。
諦めていたし
前日と言うこともあり
言うまでもなく
殆ど揃わなかったが
飛び上がって喜んだ
母親が起きる前に
そっと出て行った。
叱られるのは
日常茶飯事だったから
帰って怒られるのは
当たり前だ。
やはり
行って良かった。
始めて
母親に、反抗した日。
それが
小学校の修学旅行だった…
