10月末~11月にかけて、
関東から3組、避難検討の下見に来られています。


震災から1年を迎えた今年春を境に、
長期避難・移住相談はほぼ途絶えていたので、
「避難したい人はもうしてしまったのかなぁ」という思うこともありました。

しかし、
事情は人それぞれのようで、
以前から検討していた尾道避難を具体的に形にし始めた方、
お子さんが歩くようになってやはり関東での生活は難しいと思われた方、
ご主人のお仕事の関係で、移住が現実的に考えられるようになった方、
そんな方達が、今回来られました。


昨年もこの時期は、数組の避難希望の方達のサポートを同時にしました。
暑い夏を終え、冬を手前にして、
いろいろ考え、行動しやすい時期なのかもしれないですね。


今回来られた方からも出た、お決まりの言葉。
「実際に尾道に来て考えてみると、関東にいるときとは違いますね」

案ずるより産むが易しというべきか、
関東であれこれ思いを巡らせてみても、果たして実際に避難・移住なんてできるんだろうかと、
現実味が無いのだろうと思います。
加えて、
ただでさえ子育ては大変なのに、
お子さんの外遊びや食材のことなど、いろいろ気を回さなければいけない関東での毎日では、
落ち着いて考える気持ちの余裕も無いことだろうと思います。


私も含めて、短期含めた避難・移住の方がみんな経験すること。
放射能を気にしなくていいストレスレスな毎日の、なんて開放的なこと。

西日本といえど、まったく気にしなくていいというわけではないけれど、
それでも、ほぼ震災前の生活ができることが、こんなに嬉しいことだなんて。


悩んでいる方は、
まず気持ちを落ち着けるために、軽く旅行に来られたらよいと思います。
放射能のストレスから解放された土地で、
避難・移住ができるか、どこが自分にとって一番良い土地か、
ゆっくり考えましょう。


黄色い花ミユキ黄色い花