新年度になって、新しい環境に戸惑っている人は多いと思います
特に新入生や新社会人の人は慣れるまでが不安で疲れ果てている頃だと思います
私は周囲の人たちに恵まれていると思いますが
そんな中にも嫌な思いをした事があります
中でも今でも思い出すのが高校時代の担任
私の高校時代は看護科という事もあり、
新生活への期待と言うより不安が多かったような気がします
そんな高校時代
担任の言葉が今も忘れられない嫌な思い出です
担任は40代の女性でした
ふくよかな体型から、あだ名は名前をもじって「〇ブー」と呼ばれていました
いつもオーダーメイドしたような派手な色のワンピース姿
真っ赤なルージュが印象的な人でした
ただ、好き嫌いも激しく・・・
好きなタイプの生徒にはフレンドリーに接する反面、嫌いなタイプには冷淡でした
学生時代の私は、自分に自信がなく「陰気」なキャラクター
たぶん、そういうタイプが嫌いだったのでしょう・・・
優しい言葉をかけてもらった記憶はありません
そんなある日、テスト用紙を返却する時の事・・・
テスト用紙を受け取り、
自分の席に戻ろうとした私に、珍しく声をかけて来ました
なんだろう?
特に点数は平均点だと思うけど・・・
不思議に思う私に突然
「あなたみたいな人は看護婦にむいてないと思うわ。学校辞めた方があなたの為よ」
一瞬、何を言われたのか理解するまで時間が止まったような気がしました
確かに、自分に自信が無く消極的で不器用な私・・・
言われなくても、看護婦は向いてないとは思っていた
でも、そんな自分だから少しでも変わりたくて・・・
人の役に立つ仕事をして、
自分の力で生きていこうと思って、
頑張って入学した学校。
担任の言葉に傷つき、
それと同時に
「絶対、辞めない!看護婦になってやる」
という思いが強くなりました。
結局、私は学校を辞めることなく、
ギリギリのところで看護婦免許をとる事が出来ました
担任はそんな私になんの興味も無いように、卒業までほとんど会話はありませんでした
先生と言っても人間。
好き嫌いはあると思いますけど・・・
私はそんな人は教育者になって欲しくないと今でも思っています。
まだ未熟な子供の心に傷をつけるだけの存在ならいらないです。
私はその言葉を忘れられないし、今でも師として尊敬していません
看護学校を卒業後、
向いていないと言われた看護師として30年近く働く事ができました
その中で、偶然にも同じ看護学校を卒業して同じ担任だった先輩がいました
先輩も担任から理不尽な言葉を投げかけられたようで、
「大嫌い!」
と、今でも覚えているようです。
その先輩も、看護師としてバリバリ働いています
何を根拠に「看護婦に向いていない」と言ったのかはわかりませんが・・・
ただ、単に嫌いな生徒だったんでしょうね
長い人生の中、時々、自分に合わない人や理不尽な事をされる事もあるとは思いますが
幸い私は周囲に恵まれていたと思います
わずかな合わない人の為に悩むのも、もったいないと今では思えます
ただ、子供達には夢と希望を持てる教えをしてくれる先生が増えてくれる事を願います。