20歳の頃から看護師しかしてこなかった私の感想。
「白衣の天使」なんて人は言いますが、現状はなかなかシビアで
特に人間関係はかなりきついと思いました
ただでさえ、責任のかかる仕事で常に緊張状態。
そして女だらけの社会・・・
過去に何度も泣いたし、怒りを覚えたし、若いころは耐えられなくて転職もした。
みんながみんな悪い人では無かった。
ただ、私が未熟だったのだと今は思う。
歳をとってうまく立ち回りを覚えてだんだんと働きやすくなったと思います。
さて、そんな私がわずか1か月で退職した病院の話。
当時、結婚したばかりの私。
知らない土地に来て不安もありました
その病院は田舎の古い内科病院。
病棟も2つしかないような小さな病院でした。
正看護婦は私ともう一人の二人だけ。
あとは、准看護婦。
入った早々
「あんたはいいね~、正看護婦だから出世確定やね」
ほぼ初対面の同僚からいきなり先制パンチ
別に出世なんて考えてないけど・・・
それからは、同僚たちの対応が厳しかったですね
とにかく、私が何かする度にやってきて、チェック。
例えば、注射をすると、その患者さんに対し
「注射されてどう?手はしびれてない?」
言われた患者さんも、そう言われると不安になったようで
「そういわれたら、しびれるような・・・」
それを聞いた同僚は大げさに
「大変!神経を傷つけたかも!」
結局は何も無かったのだが・・・
それからも、爪切りをすれば、同僚達で患者さんの爪を見て
「こんなに深爪させてから、ね~」
と、聞こえごなしに言っている。
物品の場所がわからない時、同僚に聞くと
「そこにあるやろ、自分で探して」
と、全く教えてくれない。
何もしたわけではないのにどうしてこんな目に合うのか・・・
そしてもうひとりの正看護師が鬱病で病欠してからはますます当たりが酷くなる。
まだ、20代の私には、どう対応していいかわからず、毎日辞めたいと思う日々
そして、ふとある日、
「なんで、私ここにしがみついてるんだろう・・・」
「働くとこなんてどこでもあるじゃない」
と思った瞬間、気持ちがスッキリしたというか・・・
我慢するのが美徳だとか思ってたけど、私を認めてくれる場所があるはずだ。
それから、部長に退職する旨を伝えた。
部長は止めたけど・・・
病院を辞めると同僚たちに伝えると
「残念だわ~」
と、心にもない言葉をかけてくれた。
が、不思議な事にそれ以来、いやがらせは無くなった。
もう、いじめる価値も無いと思ったのだろう。
今でも一番の張本人である同僚の顔と名前は憶えているが、今はどうでもいい存在だ
転職しても、少しの人間関係でトラブルもあったが、
味方も増えて、乗り切る事が出来た。
いろいろあったが、たまたま合わない人もいるんだと思えるようになれた。
今後も働きだしたら、嫌な事もあるだろうけど、
あまり気にせず、辛すぎたら逃げるのも一つの選択だと思った。
出来たら、働きやすい職場に巡り合えるといいんですけどね