父がシルバー人材センターで生きがいを見出した頃

 

母が仕事を辞めました。

やっぱり夜勤が辛かったようです・・・

 

もともと、母が働かなければ生活できない状態では無かったので、

 

いつ辞めてもらってもよかったのですが。

 

しかし、仕事を辞めた母にとっては嫌いな「料理」を作るという課題が待っていたようで・・・

 

私が今まで通り作っても良かったのですが、さすがに母も気が引けるのか

 

「今度から自分たちの分は作るから」

と、母

 

でも、もともと料理を作るのが苦になっていたようで・・・

だんだん、体の不調を訴えだしました。

 

まず、訴えたのは

「のどが詰まる感じがする・・・」

 

その頃、私も昼間は働きに出ていたので、父が母を連れて病院へ

 

検査するも異常なし。

 

次は

「体じゅうが痛い・・・」

 

またも父が他の病院へ連れて行くも異常なし。

 

あちこち体の不調を訴える母。

 

更年期の年代でもありましたし、

「更年期うつ」

 

を、疑った私は心療クリニックを勧めますが、

 

母は頑なに拒否

 

「お母さん、精神がおかしいんじゃないよ!」

 

と、逆に怒り出します。

 

とにかく、内科、外科、胃腸科、耳鼻科、眼科とありとあらゆる病院を受診。

 

いわゆるドクターショッピングです。

 

病院ではどこも異常なし・・・

 

ほとんど父が連れて行ってたので、父のストレスは大きかったと思います。

 

さすがに父も疲れたのか、心療内科へ母を連れて行きました。

 

診断は

「仮面うつ病」

 

精神的には出ないが、不定愁訴など体の不調を訴えるのが症状のようです。

 

母は診断がついても納得できていないようでしたが・・・

 

心療内科から出された薬を飲むと症状も収まりました。

 

やっぱり、うつ病だったようです。

 

が、症状が治まると勝手に薬を止めてしまう母。

 

そして、悪くなると心療内科へ

 

その繰り返しで、周囲が疲れてしまいました。

 

でも、一番疲れたのは父だったと思います。

 

同居しているのだから、もっと私も母の世話に関われば良かった・・・

 

甘えて父一人に母の世話をさせたことを今でも後悔しています・・・