伯母が近所に引っ越して来たのは同居が始まって10数年後。

 

近くに友達が居ない母が、伯母に近所に越してくるように言ったのがきっかけです。

 

伯母は、人は悪くは無いのですが、無神経なところがあり、


父は伯母を嫌っていました。

 

引っ越して来た伯母は、

毎日我が家にやってきます。

 

が、挨拶をして入ってくるなら良いのですが、


我が物顔でズカズカと上がってきます。

 

ただでさえ他人に入って来られるのが嫌な父

 

伯母の朝から晩まで無神経にやってくるのが許せないようでした。

 

父がテレビを見ながらご飯を食べていても、


おかまいなしにやって来て、居座って母と大声で話をする。

 

父にとっては苦痛でストレスの溜まる日々だったと思います。

 

そんな父

だんだん、表情も暗くなって・・・

 

ある日、リビングでテレビもつけず何か考え込んでいる父。

 

母はいつものように「気分が悪い」と隣の部屋で寝ていました。

 

父は思いつめたように私に伯母の愚痴を言いました。

 

父が愚痴るのは聞いた事がなかったので、びっくり・・・

 

よっぽどストレスが溜まっていたんでしょう。

 

私は父の愚痴を聞きながら、相槌をうっていました。

 

愚痴を吐き出した父は少し落ち着いたようで、よかったと思いました。

 

が、困ったのは母でした。

 

どうやら、隣の部屋で私と父の会話を聞いていたようで・・・

 

父に文句を言えない分、矛先は私へ一気に向かってきました。

 

「あんたたちが、どう思おうが姉ちゃんは私にとって大事な人なんよ!


それをあんな風に言うなんて酷すぎる!」

 

今まで父にどれだけ気をつかって苦労をしてきたか等々

 

母は例によってヒステリックに叫びながら私に罵詈雑言。

 

言うだけ言うと、「わーっつ」と泣き伏せてしまいました。

「そういう事は私より父に言って欲しいんだけど・・・」


と、心の中で思う私

 

あいかわらず、

「悲劇のヒロイン」気質の母。

 

夫婦の事は夫婦で話し合って欲しいものだと思いました・・・