もともと気難しいタイプの父。

 

そんな父も他人には

「面白くていい人」でした。

 

外での父はよくしゃべり、

よく笑い


面白い事を言っては他人を笑わせる父

 

ですから


「優しくて、面白いお父さんだね」


と、よく父を褒めてもらえたものです。

 

家での父は真逆だったので、私はそう言われても笑うしかありませんでした。

 

気分屋なところもあったので、機嫌の良い時は良い父親でした。

 

が、同居を始め、その後退職してから、だんだん機嫌が悪くなってきました。

 

ちょっとした、私の言動が気に入らないと物に当たったり、怒鳴ったり・・・

 

お陰で気が休まる暇がなくなるほどでした。

 

母は仕事に出かけていたので、当たる相手が私しかいなかったのでしょう。

 

孫である息子の事は、それは可愛がってくれました。

 

息子を怒った姿を見たことがありません。


よく、おもちゃを買ってくれたり、遊んでくれたり、


いい「おじいちゃん」でした。

 

でも遊び疲れると私に当たってくるので、一緒にいるのが辛い時期がありました。

 

が、そんな父も


「シルバー人材センター」で働くようになってからは、だんだんと変わってきました。

 

センターで人と接して働く事が楽しいようで機嫌が良くなってきました。

 

今、考えると父も他人と接する事がなかったので寂しかったのかもしれません。

 

母の希望で始まった同居生活。

 

父は友人のいる地元を離れたくなかったのかもしれません。

 

母は言い出したらきかない性格

 

それを知っていたので、同居に反対せずに地元を離れて来た父。

 

誰もいない地で寂しかったのでしょう・・・


そう考えたら父も犠牲者だったのかな?

 

とにかくシルバー人材センターに働くようになって


楽しそうに出かける父にホッとしたのを覚えています。