以前は看護師という仕事柄、救急車に乗る機会が多かった。
特に精神科病院だったので、急変時や転倒時の骨折など対応できないため近くの専門病院へ転院する。
その時、急を要する場合が多かったので救急車要請が多かったように思う。
はっきり言って私は救急車が苦手だ。
さらに言う救急隊員が苦手だ。
もともと、のんびりした病院で働いていたので、
あのピンと張りつめた緊張感は苦手だった。
電話で救急要請すると10分もせず、救急車が到着。
病棟に担架を持ち込み入ってくる隊員さんは緊張感抜群
歩みを止めることなく
「患者さんはどちらですか?」
「バイタルは?いつから?今の状態は?」
次々、質問をされ私も歩きながら必死にカルテを見て答えていく
そして救急車へ乗り込む。
救急車の中では手早く隊員がバイタル測定や酸素や点滴の確認が行われている。
一緒に乗っているが私の出る幕はない。
走り出した救急車は結構揺れる。
乗り物酔いする人だったら酔いそうな勢いだ
始終、医療ドラマのような緊張感のなか病院到着。
無事、患者さんを送り届け簡単な申し送りをする。
たいてい時間がかからなければ救急車は待っていてくれて送ってくれる。
あの緊張感満載の救急車には乗りたくないのが正直なところだが・・・
しかし、帰りの救急車は比較的穏やかな空気
と言っても、私に話しかけることはない
隊員同士で話をしている。
が、よくよく聞いたら・・・
パチスロの話で盛り上がっている
たぶん、私が若い可愛い看護師さんだったら、真面目な話をするのだろうが
くたびれたおばちゃん看護師の私に油断しているのか、
空気だと思っているようで・・・
患者さんを無事に送り届けるまでは緊張感ある仕事モード
オンとオフの切り替えが無いと持たない仕事なのだろうなと感じた
急変時、彼らがいるから安心できる。
本当にお世話になりました