私と結婚した時には、夫の両親共に亡くなっていた。
だから私は嫁姑の苦労が無かった
嫁姑の苦労は周囲からよく聞かされていたので恵まれた方だ
が、夫には「母親」がわりの年の離れた姉がいた
兄妹の中でも女は義姉ひとりだけ
義兄弟たちからは「母親」として圧倒的な存在
「姉ちゃんの言うことは絶対」
義兄弟の中では暗黙の了解。
義姉も義兄弟、特に近くに住む夫と義弟に対しては用事を言いつける。
「買い物に行きたいからスーパーへ連れてって」
「病院へ連れてって」
「プールに連れてって」
「娘が帰ってくるから駅まで迎えに行って」
等々、言い出したらキリがない
もちろん親戚の集まりでは食事の後片付けは私の役目だった
ほとんど姑状態だ
以前は黙認していたのだが、最近は夫も歳を取ったのか調子も悪い。
わざわざ反対方向の義姉の家に迎えに行って往復するだけでも大変なようで
義姉の用事をした後、決まって眩暈などの体調不良を訴えるようになった。
その度に、病院へ連れて行くのは私
私も弱ってきていた時なので、さすがに夫に文句をいった
夫も私の世話になっているのを気にしてか義姉の用事を断っているようだ。
だが、私が病院へ行っている間、義姉の世話をしていると思う。
わからないと思っているようだが、わかるんですよ
何故なら
血圧上がったり、眩暈がしたりするからね
義姉も立派な子供が二人いるのだが・・・
たぶん、義姉のお世話はこれからも続くんだろうなと思う。