退職を決意した私。

 

しかしなかなか言い出せないまま今日まできてしまっていた。

 

それは外来職員の人手不足ガーン

 

もう限界を感じていたのは確か

だが、この戦場のように人手不足な職場では気が引けていたのだ。

 

そんな時、勤務異動で男性看護師が来ることになっていた。

 

実はこの看護師、私の以前の病棟勤務時代の同僚ニヤリ

 

私よりは年下ではあったが、歴代を争うほどの超古参。

そう、誰もが逆らえないベテランナースだったのだ。

 

とにかくマイペース笑い泣き

だが、結構な強面

誰も彼には逆らえないというオーラ全開爆笑

 

でもなぜか私に対しては逆らえないニヤリ

 

その理由は

「注射の技術だけは私に勝てない」

という意味不明な彼なりのこだわり。

 

そんな彼を怖いとは思えず私も結構言いたい放題だった。

 

この彼なら外来に来ても持ち前のマイペースで外来勤務をこなすだろう。

 

役立たずな私が去っても何の問題もないと確信ニコニコ

 

そして、私が「退職」を決意した朝。

 

異動で彼がやってきて一番に私に

「ひなたさん、よろしく」

 

周りのスタッフは驚いた様子

 

そして業務が始まり少し落ち着いたころ

 

「どうなん?ぜんぜん病棟と違うやろ?」

と、私ニヤリ

 

「確かに、でもまあちょっとしたら覚えるやろ。後は俺が改革していくし」

 

相変わらずマイペースな発言に笑ってしまった。

 

「あ~私、辞めるんで後よろしくね」

と、私

 

「?」意味がわからないという彼だったが

 

「やっぱり体がもたん?」と彼

 

「そうなんよ、あんたが異動してくるの待ってたんよ」

 

「そうか~残念やな。また一緒に働けると思ってたんに」

残念そうに彼は言いながら付け加える。

 

「いつ辞めるん?」

 

「今日」真顔

間髪入れず答える私に

 

「まじか⁉」とびっくりしたように彼汗うさぎ

 

「うん、今日。明日から来ん」

 

ハッキリ言い放つ私に

 

「ひなたさんらしいな~」

とニッと彼が笑ってみせた。

 

私もつられてニヤッと笑う。

 

外来に来て初めて笑えたような気がした。

 

社会人として、非常識な辞め方だと思うが一度しかない私の人生。


一回くらいわがまま言ってもいいよね。

 

さあ、師長と部長に話そう。

 

次回、ついに退職。後悔全くなし【職場日記】