夜中0時
朝までこの苦しさが続くのかと絶望的に思っていると
「失礼します」
と、今までと違う看護師さんが現れた。
深夜で交代したんだな。
看護師さんは優しい声でバイタルチェックを行ない
「どこか悪いところはありませんか?」と聞いてくれたので、息苦しい事、腰が痛くて頭痛が収まらない事などを伝えた。
看護師さんは
「先生に伝えますね」
と、病室から出て行った。
期待はしていなかったが意外に早く看護師さんが戻って来てくれた。
「先生から安定しているので酸素は終了の指示がでたので外しますね」
そう言って酸素マスクを外してくれた。
マスクが外れただけでもホッとした
「薬も飲んで良いと指示が出ましたので頭痛薬持って来ました」
そう言って薬と水の入ったコップにストローを差して飲ませてくれた。
久しぶりに飲んだ水
美味しくて看護師さんの優しさに涙が出そうになった。
「頭痛、辛いですよね。私も頭痛もちだから気持ちわかりますよ」
と、看護師さん
不思議に不安な気持ちが薄れて来たのか頭痛も収まりました。
結局、眠剤は飲んでないので一晩中眠れはしなかったのですが
それからも看護師さんは巡回毎に様子を見て、望めば水を飲ませてくれました。
そして朝を迎える事が出来ました。
「やっと夜を乗り越えられた」
あまりの嬉しさに涙が出そうになりました。
今でもあの看護師さんの優しさは忘れる事はありません。
気持ちをわかってもらえて、ありがとうございました
次回、「頭が変な人」になりました【地獄の入院生活】