手術当日の朝。
私はいつもの様にテレビをつけラジオ体操。
「体力つけとかないとな」
そこへ夜勤の看護師さんがドアを開けたので「おはようございます」と挨拶するが、看護師さんは怪訝な顔で無言で去って行った。
「聞こえなかったのかな?」
その時はあまり深く考えなかった私。
そして昼になり、手術着を来て部屋で待機していると看護師さんに呼ばれ歩いて一緒に手術室へ。
相変わらず看護師さんからの会話は無し。
ちょっと寂しいような不安な気持ち。
時期はコロナ真っ盛り
夫と息子は別室で待機中
冷たい手術台に乗り麻酔をかけられたと思った瞬間、目が冷めた時には手術は終わっていました。
目が覚めた瞬間からひどい吐気に襲われ、廊下で待っていた夫と息子が何を言ったのかすらわからないまま、お別れ
病室に戻って来ても吐気は止まらず吐き気止めの注射をうってもらってようやく周りの状況がわかるようになりました
足には血栓予防の為自動で動くマッサージが巻かれ、右胸からドレーンパック
左手には点滴
尿道にはバルンカテーテル
そして酸素マスク
ほとんど身動きのとれない状況
「明日まで薬は飲めません。このまま朝まで休んでください」
事務的な口調で説明する看護師さん。
え?
朝までって
まだ外は明るいけど
今、何時?
ぼんやりする視界に時計が4時を刻んでいた
いったい何時間この状態が続くの!
そしてまさに地獄のような長い夜が始まったのでした。
次回、辛い夜【地獄の入院生活】