ADHDやLD(学習障害)の人で、「記憶力が悪い!」
「一度にいくつものことを覚えられない!」と言う人は多いようです。
うつになると記憶力が急に落ちて、
「自分の頭はどうかしてしまったのでは?
(ボケてしまったのでは)」と、心配する人もいます。
自分の記憶力に自信がないと、
何をやってもうまくいかない気がしてしまいますよね。
一言で「記憶力」といっても、記憶力にも種類があります。
昔行った旅行の思い出とか、その時に何を食べたかとか、
そういう思い出の記憶は「意味記憶」とか「エピソード記憶」といいます。
一方、さっき頼まれたこととか、電話番号とか、
最近覚えたことは「ワーキングメモリー」とか「短期記憶」といいます。
「エピソード記憶」はすごくいいけれど、
「頼まれたことはすぐ忘れる」、
「昨日の会議で話されたことを覚えていない」、
というパターンが多いようです。
素敵な思い出や人生の記憶の方が大事なのに、
実際の生活では「ワーキングメモリー」が強くないと不便が生じます。
例えば、会社で「昨日説明したじゃないか!」
「その仕事頼んだじゃないか!」「やる気あるのか!」
と、叱られたりしてしまいます。
「何度も言っているじゃないか」
「それ、前も言ったけど」・・・
言われても仕方ない、その通りなのだけれど、
それでもこういうことを言われるととても傷つきます。
言われた方は傷つく。
言った方はその通りのことを言っていると思っている。
この両者に起こる不協和音。
避けられないものでしょうかね・・・
以前、このような不協和が生じた場面で、
ADHDの青年がヤケになって言っていました。
「俺の脳みそはな、鳥の脳みそと同じくらいしかないんだよ!
3歩歩くと3歩前のことは忘れちまうんだ!!」
こういうセリフ、どんな場面でも、誰に対しても言い放つことができれば
ずいぶん楽になれるかもしれませんが・・・
あなたはどう思いますか?
決して不真面目なわけではないこと、
やる気がないわけではないこと、
それでもすぐに忘れてしまうこと、
当たり前のことでも言われると傷つくということ、
できればわかってほしい。
わかってもらうという望みを叶えるのが障害者雇用。
わかってもらわずに強く生きる決心をするのが一般雇用。
読んでいて心臓がどきどきしてしまったらごめんなさい。
心臓がどきどきするほどのテーマなのだということを
世の中のすべての人に知ってほしいです。
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