昨日は午前十時の映画祭で
「日の名残り」を観てきました。
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予告編ありました。
1993年のイギリス映画で日本公開は1994年。
高校生当時に劇場で観ているのですが、非常に抑えた淡々とした演出にピンとこなくて、でも名作なのは伝わったので大人になったらまた観ようと思ったものでした。
それから25年、充分大人になって、とてもいいタイミングでした。
非常によかった!
大好きな「ダウントンアビー」のシーズン4を先日CSで観たばかり。
オープニングからダウントンそっくりの風景や、イギリスの伝統あるお屋敷、執事たちに高まる気持ち。
そして「The Remains of the Day」っていうタイトルがカッコいいし、
「日の名残り」って邦題も素晴らしい。
ってもうオープニングから感激して涙ぐんでました。
大人の控えめな恋愛の話だったかなと記憶していたんだけど、
控えめすぎて恋愛と呼んでいいのかもわからない。
「互いへの思慕が芽生えていた」って解説を見たけどこれがしっくりくる。
この抑制の効いた演出が実に上品でよいのですよ。
アンソニー・ホプキンスの超ストイックな執事スティーブンスの完璧なプロ意識と時折見せる動揺。
エマ・トンプソンの女中頭ミス・ケントンの有能さと可愛らしさ。
若きヒュー・グラントも美しい。
おそらく初見時にはさっぱりだったと思われる国際政治の話もようやくわかりました。そういう話だったのね。
ここからネタバレになっちゃうけど、
20年ぶりに再会して、また一緒に働けるかと思ったけど結局離れることになる。
「あなたがいた頃が黄金の時代でしたよ」と思いを伝えるのが精一杯。
バスで去る彼女と「会えてよかった」と言い合って握手した手が離れて。
屋敷に戻ったスティーブンスは迷い込んだ鳩を外に放して窓を閉めるのだけど、
私はスティーブンスは屋敷に取り残されたわけじゃなくて、そこで生きていくことを選んだのだと思ってる。
彼女との再会と決別は悲しいことではなくて、二人の再出発であったと。
でもそれは今じゃないとわからなかったなあ。
若い時に観てもわからなかったんじゃないかな。
40過ぎの方の方が面白い作品だと思います。
原作も面白そうなので読んでみたい。
カズオ・イシグロ作品は「わたしを離さないで」も映画しか観てないし。
あと、いろいろ深読みできるみたいで、こちらとても長いですが面白い。読み応えありです。




















