いつも、
お互い休みの日は家族で出かけている。
この日も二人とも休みだった。
一緒の空間になんていたくもないが、
そんなことは言っていられない。
いつもの日常を過ごさないといけない。
最後のその日まで、
私は女優になり切らないといけないのだ。
家族で水族館に行くことにした。
こどもは大喜び。
よかった…
こどもの笑顔だけが、私の癒しである。
水族館でこどもと写真撮ったり、
色んな魚を見てきゃーきゃー言ったり、
楽しく過ごした。
水族館で一番の楽しみは何かって、
イルカのショーじゃない?
少なくとも、
私はそうだ。
イルカのショーの時間になった時、
旦那がおもむろに、
「おれ、
その辺ぶらぶらしてくるわ。」
と、行ってしまった。
え?
イルカのショー、見たくないの?
こどもと一緒に、見たくない?
そんなことより、
私と同じ空間に居たくないんだね。
わかります。
私も同じ気持ちです。
こどもとの思い出より、
自分の感情が、優先なんだね。
これに、がっかりだよ。
引き止めることもなく、
別行動。
私は、言動には気をつけていて。
夫に悟られないように。
水族館でももちろん女優を演じていた。
でも、さすがに今までとは違う、
拒否反応が出ていた様子。笑
水族館から帰ってきた日の夜、
旦那からラインが来た。
またもや、
同じ家にいるのになぜかライン。
もう、ラインを開くのさえ、
嫌だ。
旦那LINE
「さすがに俺のことが嫌になってきたみたいだな。だから言っただろうが。」
私LINE
「嫌になってないよ。嫌だったら、一緒に水族館なんていってないよ~」
LINEだから頑張れる私
旦那LINE
「そんなもん、こどもがいるんだから、いくらでも偽れるでしょ?
見ててわかるから。
隠さなくていいよ」
(偽ってんのは、お前だ。
隠してるのもお前だ。)
私LINE
「別に隠してないけど…
別にどうでもよくない?
あなたは、私が好きじゃない。
でも私は好きだし、こどももいるから離婚しない。
ただ、それだけのことだよ~」
旦那LINE
「お前は、俺が好きなんじゃなくて、それでも尽くす自分が好きなだけでしょ。
むしろ最近は冷たいのが露骨にわかるくらいだから、余計にそう言われて腹が立つ。
だから、無理だから離婚だっつってんだよ。」
…まじで、どうでもいいだろ。
なんか、あんたに関係あります?
私が偽ってたら、何なの?
離婚に応じるとでも?
やり方間違えたね。
さんざん私のことを虐げてきたのは、
おまえだよ!
わざわざLINEしてくる意味っ!
私が一番腹立たしいんだよ。
離婚、離婚って。
何回言うのかしら。
口ばっかりで、何も行動に移そうともしないくせに。
自分のことは棚に上げまくって。
LINEで話し合いしても逃げるくせに。
何も知らないと思って、
言いたい放題、言いやがって。
私が先に行動起こしてやるから、
大人しく待ってろっ!
ボケ
色んな感情が渦巻いだが、
返事はしなかった。
もうこれ以上やり取りを続けたら、
感情的になりそう。
余計なことまで言ってしまいそうだ。
ダメ!ゼッタイ
もう話したくもない。
そしてこれが、
家族3人で出かける、
最後の日になった。