ここで突撃するわけにはいかない。

不貞の証拠にはならない。




ぐっと我慢して、

私は持参した、ビデオカメラで録画を開始。



これはこどもの成長を記録するために買ったもの。



こんな事に使わないといけないなんて。



なんでこんな事に…






駐車場とラーメン屋が見える所に、

私たちも移動して、

いつ出てくるか分からない旦那を待ち構える。





私がこんな所で、隠れて、動画を撮っているなんて、

全くもって想像してないであろう、

旦那達がラーメン屋から出てきた。





旦那とこどもが手を繋ぎ、


その少し後ろを、


女が歩いている。





初めて見る、

不倫女。




若いな…




そんな事を、ぼーっと考えながら、

動画を撮り続ける。




なんだか、一気に気が抜けた。




でも、友達が一緒で本当に良かった。




私1人だったら、正気を保っていられないだろう。






車に乗り込んだ、旦那達。


その後も尾行を続ける。




N駅に向かっているようだ。




そこで女を降ろす。




なるほど。




さっき、GPSで検索した時、

N駅で停まっていたのは、

女をピックするためか。



つか、家まで送ってやれよ。

そうすれば家が分かったのに




N駅で女が降りたため、

私も友達の車を降りて、

急いで女を追いかけた。




が、見失ってしまった。




そう言えば、

見つけて追いかけられるほど、

私は女の顔がはっきり見えていない。

なんじゃそら





見失わなければ、そのまま女を尾行して、

家を特定するつもりだった。

そうすれば、名前もわかる。




そうすれば、ボイスレコーダーも買わなくて済むと思っていたが。

残念。

まだ買ってなかったんかーい

出来れば出費を抑えたかった





このまま帰るのも嫌なので、

友達と予定通り飲みに行く。





23時。

帰宅するも、夫はまだ起きていた。




ちっ

もっと遅く帰りゃ良かった…




私は、旦那に聞いてみた。








長くなったので続く