太陽の軌道が低いこの季節
だから、光は部屋の奥の方まで
覗き込んでくれるのを
嬉しがっています
南向きの部屋にそのままに
してある夫のベッドにカバーを
掛けたその上に敷いてある
ムートンラグが
陽ざしを集めてふかふかになって
ワタシを招いてくれます
そこに寝転んでスカートを
たくし上げ軽~い絵本など開いて
いるだけでビタミンDが吸収
されそうではありませんか
などと、モノグサに
骨粗しょう症の予防をして
いるつもりです
引越しの時、この重いラグを
捨てるか否か迷いつつ
クリーニング店へ持ち込んだら
『これは本物のムートンなので
料金はだいぶお高く
なりますがいいですか?』
と確認されました
値段が高いと言われたことで
更に逡巡する気持ちが深まった
けれど“ホンモノ”という
言葉に負けました
確か5~6千円だったけれど
負けたことで、今は断然
勝った気分です
風も穏やかな午後に夫のホームに
向かう道々、見上げた空には
まさしく“そらいろ”の青が
広がっていて、ところどころに
真っ白なムートンが浮かんで
いるのでした