おお~っ、と思うほど

立派でつやッつやッのサンマ

売られていました

 

美味しそう…少し立ち止まった

けれど買いませんでした

 

ここに引越す前の家では庭先で

七輪に炭を熾し

焼くことが出来ました。

 

季節の行事を執り行うように

元祖“サンマ焼き”そのものを

一度は楽しんだのです

 

「あはれ秋風よこころあらば

伝えてよ━━さんまさんま苦いか

しょっぱいか」

ぐらいしか知らない詩だけど

必ず口にしたものでした・・

 

今だって焼こうとすればキッチンの

グリルで焼けるけど・・(>_<)

 

ぐんぐん早まる夕暮れに

炭が熾きてぱちぱち爆ぜる音

 

二匹のサンマが並んで

じゅうじゅう焼ける匂いと

 

暮れればすぐに涼やかになる

風のことなどを思い出した

だけで魚コーナーを

去りました

 

とかなんとか言いながら

ホントを言えば大きな一匹を

食べ尽くす自信がなかった

のでした

 

今度、日を改めて

“季節の行事”なんかではなく

 

ぶつぶつ切ったサンマと

牛蒡を炊き合わせましょう

 

一匹でたっぷり2食分は

できるはずだから

 

※ ※ ※

 

             問うことも応えもなくて

             寄り添って

             「ほいたらね」って

             おどけて帰る