さくらもツツジもリンゴもスモモの花も、これ見よがしに咲き切った風景にはちょ
っと引いてしまいます。
だから一生懸命、あるいは一心不乱に咲いている花たちには申し訳ないけど、
じっくりみとれたりはしません。

でもこのごろ思うようになりました。季節がちょっと進んだだけで、どれもみ
んな花は散っていくのだからその時々を見つめてやりたいと…。
薄汚れ茶枯れ全てを青葉に譲り渡すときも、しっかり見つめてやりましょう。
眼を背けるのではなく…と。

夫のリハビリを待つ病院の駐車場に生垣として植えられている、満天星ツツジ
(どうだん)が正に今、醜さをさらしていました。


  杖を持て指したり寄せたりする夫(ひと)は
         手だからと言う脚に見えるわ

  沸きました温まったと呼ぶ声が  
         小さくなって聞こえぬことも