ただごと歌 

          2019・11・10

今はただ 歩くことだけ

    座るのを待って空模様など話す

 

そこのけと お馬が通ります

     杖が命でテーブルまでの3メートルを

 

戦争を知らずに生涯を終われそう

      原発の黒いウンコが増えていく中

 

庭先に枯れ枝を植えました

       ソフアに座って冬鳥と遊ぶ日のため

 

稚児はみな可愛いと言う

        白鳥だけがなぜに汚れて

 

 

晩秋の畑に白鳥の家族居る

        彼らもまた核家族なり

 

十勝野に広き空あり 長き道も

      老いても握るハンドルへの視線

 

落葉樹が金色に輝く日

     食べきれぬほどの大根をいただく

 

おばさんはスマホがなくても生きられる

     でもやっぱり欲しいと思う日あり

            

スタッドレスに履き替えて足の構えは

       腰を落として冬の体制にする

 

日高嶺の白さが下りてあそこまで

       大根を埋めて目印の棒

 

テレビは一家に1台 それを守って50

       2台目を注文した今日  (1111)

リハビリの夫を待つベンチ

   無言のままに支え合う人行き交う

 

駐車場のラインの中を疾走する

     枯れ葉はバトンを来年に渡す

 

「ごめんなさい」それが言えずに早10

    不意に出会った今日も言えずに (今度逢ったときには)

 

ウインナコーヒーが美味しかったには

     貴女と座ったカフエのせいかも

 

誤解ならそれを正せばいいのです

     この10年は夢の出来事にして

(不意に出会えた喜び)

 

大切な友達でした

    10年が簡単に埋まった気がするから

11・15

おにぎりと 野菜炒めにゆで卵

     並べて置いて「私、出かけます」

 

レッスンが終わった午後に なべ焼きを

     食べようなんて 夕食はどうするの(付き合ったけど…)

 

窓辺から雀と風と広い空 

君いるビルからは何がみえるの 

 

スズメと風と広い空

      引き換えたのは車でゴミ出し

 

赤ちゃんの頭ぐらいのカボチャにも

      全体重で挑みて我は

    

 ワンコイン ランチは軟めのスパゲッティ

      値より味より友とのおしゃべり

 

 愛なのか 諦念なのか「そうそう」と

      夫を語る妻ら姦し

 

「マラソンはお願いします」と頭を下げて

      菓子折りぐらいは添えてほしいわ (道民心情)

 

炎鵬の相手はやっぱり可哀そう

      小さき者を応援したい性 (小さな相撲取)

 

大根を洗って剥いて 割り干して

      「なまくら漬け」のレシピは忘れた

 

要支援の夫が一番嫌なのは

     雨より雪より 風の強い日

     11・15

おしゃれにも 滑ることにも気をつかい

      値札もチラリ 冬靴を買う

 

目が覚めて ともあれ隣も生きている

      当たり前ではないカーテンを引く 

       (11・14)

目覚めれば 部屋はすでに暖かし

      タイマーという優しい機器よ

 

柔らかな 樺(かんば)の皮にマッチ擦る

     「朝起き」という仕事があった日 (遠い思いで)

爆ぜる火は やがて静かに揺れるだけ

      綿入れ伴天を脱いで忙し

 

ストーブの燠(おき)を脇に寄せ

     トウキビを焼いてくれた祖父がいた

          11・15    

     

 

安倍総理 疲れた顔に見えた朝

     そろそろ一強の終わりは近いか (桜を見る会の騒ぎ)

 

 「もう一杯」と腹を打つ うどん一本も入らぬ

        われは70半ば

鮮やかな赤色残して 凍るバラ

     真冬のような寒波の襲来(11・16)

 

札幌は雪。日高嶺を越えて風は痛い

     昔と変わらぬ決まりのようです

 

一時(いっとき)に時計がグルグル回ったか

    施設の親を見舞う貴女は老けて

 

アメージンググレイス を一人吹いて

    少し酔ってる オカリナは楽し