morning whisper. | 東京ミカエル。雛形ゆえオフィシャルブログ「雨のち青。」Powered by Ameba

morning whisper.

あるミュージシャンの方も歌詞のモチーフとして書いていた話しなんだけど



イギリスに仲の良い老夫婦がいたそうです


でもある日、奥さんが先に息を引き取ってしまった

残された旦那さんは一人では何も出来ない、目玉焼きすら作れない人だったんだって


だから奥さんは亡くなる間際に、旦那さんにこう言いました


『私が死んだらその灰を砂時計に混ぜてキッチンの前に置いて下さい

私が時間を刻んであげれば、あなたが目玉焼きを焦がす事もないでしょう?』


そう言い残して奥さんは息を引き取ったそうです。



確かに人は命を亡くしてしまったらそこで時間が止まってしまう

それは残された人も同じで、その人との時間もそこで止まってしまう

でもこんな時間や愛情の紡ぎ方もあるんだなと、不謹慎ながらに感動したし感慨深いモノがありました


姿、形は変わってしまったかもしれないけれど、2人は間違いなく同じ時間を刻んでいるんだよね




ちょうどこのブログを書いていた時にお世話になった先輩の訃報を聞きました

テーマ的な部分でこの内容を更新していいものか悩んだのだけど、先輩が残した物には確かにその時を生きた時間が刻まれています

未だに信じられない気持ちもありますが、自分を含めこのブログを読んだ方々が、終わりとは違う何か別の感情が見い出せればと思い更新する事にしました



謹んでお悔やみ申し上げます。