hinacoocoのブログ

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帰って家族にヒナが癌であることを伝えた。
手術を決めたことも同時に話した。

母親は言う「こんなに長生きしたんだから手術はしない方がこの子の為じゃないの?」と。

私の頭の中も手術する、しないでグルグルしていた。

インターネットで検索しまくった。
「脾臓 癌 老犬」
毎日このワードで検索しては読みまくった。
読みまくって思った。
情報が知れていい反面、絶望も同時に感じると。
インターネットでの検索は癌告知翌日でやめた。

こんなに元気なのに。
こんなにいつもと変わらないのに。
発症したら即死なのか?
苦しみまくるのか?

答えの出ないことを毎日考えた。

そして私が出した答えは
「延命治療はせず無傷のまま最後を迎えさせよう」
だった。

16年間病気という病気をしたことがなく
体は綺麗なままだ。
それを最後の最後に脾臓と子宮の摘出は
したくないと考えた。
老いた体に全身麻酔をして脾臓と子宮の摘出。
そんな苦しい思いをさせたくないと思った。
家が大好きなあの子に病院で入院させたく
ないと思った。
だったら残された時間を思いっきり楽しもう、そう思って答えは出た。
「延命治療はしない」

私の不安はヒナに伝わってしまっていた。
せめてそんな気持ちは感じさせまいと
ヒナの前では元気にした。

2016年3月4日(金)
病院から血液検査の結果の電話が入る。
「血液上何も問題はありません。手術を行うことはできます。どうしますか?」

「先生、手術はしません」

私の気持ちを聞き先生は言った。
「今は良くても発症したらすぐですよ」

その言葉が今でも頭から消えない。
私と家族とヒナの時間がすぐ消える。
そう思ったら怖くて怖くて仕方なかった。
あんなに悩んだのに「手術します」
私の答えはヒナを消したくない一心で変わった。

先生に私は問いかけた
「先生、獣医としてではなく答えてください」
「ヒナを家族だと思って答えてください」
「先生は手術をしますか?」

先生はそれでも手術をすすめると言った。

この先生に全てを任せよう、任せたい。
本当に思った瞬間だった。