2016年2月20日(土)
ヒナの下痢の症状が出た。
それも夜中から1時間おきに。
その症状が3日間続いた。
家の中で用を足さないヒナは泣いて知らせる。
夜中1時間おきに起きて外に連れて行った。
3日目の夜、常備薬の下痢止めを3日間飲ませても効かないので夜間救急に連れて行った。
そこでは点滴をしてもらい翌日主治医に診てもらいなさいとのことだった。
夜間救急では診察内容を主治医へFAXして容態を事前に知らせてくれるというシステム。
本当にありがたい。
翌日掛かりつけの病院に行く。
2月27日(土)元々トリミングの予約をしていたのでそのまま腹部のエコーと子宮の検査と健康診断を兼ねて血液検査を同時にしましょうとのことになった。
3月27日お昼に預けて16時に迎えに行った。
迎えに行く私の足取りは軽くヒナにも「お待たせお待たせ、ごめんごめん」なんて感じだった。
診察室に通された時、先生の表情は暗かった。
「検査の結果ですが、子宮に膿が溜まっています。子宮を摘出した方がいいと思います。」
「腹部のエコーで脾臓に癌が見つかりました。」
この言葉を聞いた時に明らかに私の時間が止まってしまったことを今でも覚えている。
癌?誰が?ヒナが?
その3つがクルクル回る。
でも話を聞かなければならない。
不思議と涙は出ないものだと痛感した。
「脾臓の癌は摘出して病理に出さないと悪性か良性かわからない。転移している可能性もある。手術をしても悪性だった場合は長くはもたない」
とのことだった。
ヒナは老犬だ。
もうすぐ16歳の老犬だ。
そんな高齢の体に全身麻酔は耐えられるのだろうか。
返事は数日後に出る血液検査の結果に聞かせて欲しいと先生に言われ病院を後にした。
ヒナと車に乗り込む。
家までの帰り道は泣いたこと以外何も覚えていない。