黄色の着る毛布も買ってみた。
ちょっと目を離すと寒い場所を探して部屋の隅に行くので、着せておくと
ほんの少しだけ「わたしが」安心する。

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以前、立て続けに犬を亡くした頃
友人の犬も病気で、延命治療は一切しない。
それは医者の商売であって、犬自身には、かえって残酷だからと言っていたことを
思い出します。

私の犬は、再生不良性貧血で悪化のひどいときは腎不全も併発していたそうです。
動物って、被毛のせいか皮膚の色も分かりづらいし、目が生きているうちは
まだ生きられるはずなのではと、治療せずにはいられなくなってしまう。

だから、どこで延命になるのかも、素人には良く分からないのです。
今でも分かりません。

当時、一切延命はしない、病院には行かないと言う友人を
内心、少し理解できなかったのと同時に

わたしの犬が通っていた「この辺りで一番有名な先生」で
たしか今は「歯科の権威」になられた先生に
当時、一抹の疑念を抱いたのも事実ではあるけれど
友人の言う、病院に行かないという選択肢を上手く飲み込むことが出来ませんでした。
冷たいと思ってしまった。

具合が悪いときは、病院と言う選択しか思いつけなかったのですが、今思うと
あっちの世界に行けそうなのに、何度も引き止めて辛い思いを繰り返させたっていうのは
あると思う。

輸血や輸液や注射は、みんな一時的なもので、病状が思わしくないものに完治は無理なのです。
苦しい時間を引き延ばすだけだったかもしれない。
どの確率で助かるか、先のことが分かるなら教えて欲しかった。
治して欲しくて行っているのだから、そんなことは聞きたくないけれど。

戻れないところにいるという自覚はあった。
犬の余命は、通院と言う迷いの時間で塗りつぶされた。
長かったような短かったような、ただ必死な愛おしい時間だった。

犬に詳しくなかったので、わたしはどんな風に終わりがくるのか全く分からなかった。


疑念は、データがとりたいだけじゃないの?って態度を医師から見せられて
半分うちが出すから、東京で血液検査をさせてくれって言われて
痩せて酷い貧血で輸血までしていた犬から血を抜かれたこと。(その2日後に犬は死にました)
嫌って言えばよかったけど、嫌って言ったら
もう診てもらえない気がした。

それと、深夜診療を病院側から打診しておきながら
連絡してくれといいつつ、その数時間後、こちらからの電話に出てくれなかったこと。
学会から帰って疲れているから、もう診療はしたくなかったそうです。
有名な先生だから、仕方ないとは思います。
でも、後から考えると、少しの延命と先生の研究のために通ったのかな?っていう思いもあります。


犬も猫も分からない。
難しい。
自然に逝けるなら、それを見守るのが一番の方法だと思う。
見守る強さがあるなら、そうするのが一番だと思う。
でもきっと、見ていられない。
苦しむのを引き伸ばそうとしてしまう。



トイレの砂を舐めることだけれど。
今の先生に「(メーカーでは一応大丈夫らしいし)もう、好きにさせようと思う」と言ってみた。
「駄目よ。体にいいことはない」と言われた。

もっと前に、「自分で食べられなくて、食べるのが嫌って言うのなら、やめたほうがいいって
親が言います」って言ったこともあって
「やめたら、この子は終わりですよ」って言われた。

常に満腹で、体もあまり自由にならないんだから、空腹になるはずがない。
それなのに、無理やり入れられて、食欲なんて出るはずはないだろう。
強制給餌なんて、猫はどんどん苦痛になっているのでは?って、今、少し怖いのです。
強制給餌を始めて、どんどん弱っていく。
いいことをしているのか分からない。

食べさせて元気になるものでもなく、いましているのは単なる延命で
わたしのエゴなのだろう。

自力で食べてくれるには、どうしたらいいのだろう。
体重が増えれば、状態はずいぶん変わってくるって言われて必死に食べさせているけれど
吐いたら一気に駄目になる。
自由にさせていた頃は、食べる量は少なくても吐かなかった。


いろいろとむずかしい。