一昨日の朝、脱走された。
母が土間を掃いていて、猫が開いたドアを狙っていたらしい。

本当に計画的にやっている。
狙って、実行する。

狙って狙って、一瞬の隙を逃さない。
母が追いかけたらしいけど、立ち止まらないばかりか
さらにスピードをあげて逃げたらしい。
一切の躊躇もない。

話をきいて、もう私は疲れてしまって
探すのも馬鹿らしくなってしまう。

夕方まで待っていたけど、帰らない。
探してもいない。

今までは少なくとも、夕方には戻ってきていた。
でも今回は戻らない。

さらに探したけど、深夜になってもいないし、見つからない。

19時、21時ごろ、猫の鳴き声がしたと親が言ったので、探したけどいなかった。

2階でいらいらしている時、鈴の音がかすかにしたと思ったので探しにいったけど、いなかった。

1階でなにか気配がしてドアを振り向いたけど、いなかった。


で0時を回ったので、入り口を少し開けて、私の部屋のドアを少し開けて待てるだけ待つことにした。
電気は消した真っ暗。

すると、深夜1時過ぎに小さな足音が階段をあがってくる音がした。
鈴の音もさせずにゆっくりと上がってくる。

私は、黙って待った。

そして、机のライト1つつけた部屋に入ってきて私を認めると、ニャーと小さい声で鳴いた。
そこで猫を素通りして、捕獲するまえに家のドアを閉めに行った。

よし、退路はふさいだ。

部屋に戻ると、猫はわたしの椅子で眠る用意をしていた。

たぶん、このくらい遅くに帰れば人間は寝ているし、洗われる心配もないだろうと考えて
この時間まで粘ったのだろうけれど、そんな汚い猫じゃ部屋に入れられません。

おとなしかった猫は、わたしが洗うつもりだと悟ってから
すごい声で鳴き始め、死に物狂いの抵抗をはじめました。

でも、それ以上にわたしは腹を立てていたので、許さずお風呂で洗い
この日から夕方以降冷え込みはじめたので、室温も低い。
自然乾燥は無理なので押さえつけてドライヤーもかけた。

本当に疲れた。

お風呂で叫び続ける猫の声がすごくて、親は目が覚めたって言っていた。

たぶん、ご近所さんにも筒抜けだろう。
わたしの怒った声も、声質が高くて響くらしいので、ご近所みんなに聴こえて笑いものにされているだろう。

本当に腹立たしいけど、戻ってきてくれてよかった。

そして猫ながら、策略を巡らせて帰ってきた猫って……ほんとに侮れない。こわい。