寒いせいか、ぴちこがわたしの膝に爪のついた手を乗せて
じーーっと見上げてきます。

これは「おねーちゃん、だっこ」の催促ですね。

なんか感動するなあ。
こんなことされたら、心臓を打ち貫かれますね。

毛並みが柔らかいので、撫でて御互いにぬくぬくだったのですが
どうもぴちこが目やにを出していたことで
悲劇は始まった。

ぎゅっと押さえて目薬を手繰り寄せ
気付いたぴちこは暴れる暴れる。

「コイツ、また嫌な事をする」って顔で顔を背けて足で蹴る。

でも、仕方ないので
力ずくで滴下。

ボトっと瞑られた目からこぼれる。

猫の目薬って、入るよりこぼれて出るほうが多いですね。

初めの数日は、何されているのか分からなかったみたいで
じっと目をあけてくれて協力的だったのに。

また目薬処方してもらうか、買うかしなくては。

だっこではなく、脱兎のごとく猫は逃げて行き
わたしの膝には戻りませんでした。