マクに出会ったのは、いつかの秋でした。
柿の実る頃。
父が裏の大きな柿の木に登って枝を落としていて、
一気に枝が落ちると危ないからって、あちこち木にロープをかけて
釣って、大きい枝を落としたら、その衝撃で雨のように柿の実が
一気に落ちてきて、笑った。
ご近所さんを呼んで手の届くところまで落ちた
枝の柿を貰ってもらっていたとき、
家が気になり、ドアを開けたら、黒い小さな猫が
かつおぶしの袋の中に頭をつっこんで、必死にもふもふ食べて
いました。
目があって、お互いに吃驚。マクは一直線に逃げていきました。
あの頃、思いっきり野良で、うちの子になるなんて思わなかった。

不安なのか深夜かまわず10分おきに鳴いて呼んで、下に下りて寝かしつけて
その繰り返し。すごいねぶたい・・・。
甘える猫じゃないのに、身体が弱って心細いんだと思う。
人間だって猫だって、きっと同じ。
でも、今日は、もう鳴く元気もないみたい。
だから、ちょっとでも物音がしたら
わたしが下に降りる。
覚悟はしたけど、どんなこともするから、どうか生きて欲しいです。