先日、とある美大教授とお話する機会がありまして、自分がもし、教員になったら生徒たちに何を教えるか。を話してみました。

 

 

 

私は美大に行った事がありませんし、絵も幼稚園の頃、近所の幼なじみのお母さんが絵の先生で習っていただけ。

 

 

ですが私は今、画家という職業で食べています。
(絵も描けなかった私だからこそ、人に勇気も与えられているのかもしれませんが(笑))

 

 

 

画家で食べているアーティストってどれだけ日本にいるだろう。

 


フランスに比べたらどのくらいだろう?
フランスは、アートが文化です。

 

 

廃墟同然のアパートなどをゲリラして改造してしまって国に出て行けと言われても居座っているすごい人たちもいます(笑)

これを国も楽しんでる?のか良くわからないけど、強制退去にならない。面白いんです、本当に。

 

 

アパート全戸がアーティストの巣になっていて、色んなモノが置いてあって、開放日があるのでその日は一般の人がワイワイワクワクやってきて、作品を買ったり観覧したりと本当に良い文化だと思っています。私も大好きで大好きでよくパリに行った時は立ち寄りました。

 

 

アートは人の心を育むお手伝いをする精神科医です。
自分にも他人にも。

 

 

自分から発信する。という意欲を持つ。
自分から一歩出て、何かをしていく。

 

 

ゲリラしなくても良いけど、発展しないものに命をふきかける力を。

 

 

その方法を伝授したいし、日本人のアーティストに足りないのはメンタル。謙虚なのは性格がいいが、それでは世界には出て行かれない。

 

 

今の子は昔に比べ、伸し上がる力、出て行く力がとても小さいのです。こんなにグローバルな世界になってきたのに、海外に出ようとしないらしいです。それも 教授の悩みの種で、どんなに資料を集めて「海外のアーティストレジダンスでは色々と勉強になるし生活も出来る」と言っても、行こうとする子がいないそうで す。

 

 

私は元々フランスで絵を始め、ヨーロッパで活動し始めました。

それが幸いして日本に全く興味がなく、本場でドップリ浸かっていたのです。
日本に帰って来ると、アート界の狭さに驚かされます。

しかし、こんなにも自称アーティストの多い国もないでしょう。

どこの国よりも何かを自己的に作っている人種です。

 

趣味の人もいれば、本気の人もいる。

 

本気の人に、

 

なぜ芸大に入ったの?
なぜアートをやっているの?

 

 

まずは、それをジックリ生徒に聞いて、彼らの得意な何かを探りながら、模索している彼らの心に直撃したアドバイスを送りたい。

 

本気で世界で名を挙げるアーティストになるにはそれなりですが、海外で展示する事くらいなんてことはないです。そしてそれがスタートだというのになぜやらないのか。

私からの質問の方が多いかもしれないですね。疑問に思う点が沢山あるからです。

 

 

一生心に突き刺さるような、支えになるようなアドバイスが出来たらと思っています。

どのタイプでどう伸びるかを知った上で、メンタル調整もしていきたいですし。この世界に入ったら、心臓にチタン製のドリルを搭載していないと無理。

売れない。とか、人と比べて悲観して絵が描けなくなる。とか、そういう人に才能は一切ありません。

 

 

絵の才能など関係ない。

自分自身をマネージメントしプロデュースする力を備え付ける事も大事。


表面的な繕った仮面が、才能を消去していくのだと私は思っていますから、才能を作るなら、それらをさておき、無心で好きなように描く。探求は忘れない。

 

 

確固とした自分のスタイルが磨かれるまでは、他人の絵は見ない。知らなくて良い。

 


自分の世界で、そして自然に存在するものからアイデアを探り自分のスタイルを作り上げ磨く。

 

 

そのマインドコントロールは私にも常に心にありますが、一番ネックになってくるのは、お金の心配でしょう。

 

 

私の場合、面白い発想かもしれないけど、常日頃、

 

 

「私には旦那さんがいる。心の旦那さん。その人が、いつも私を心配し愛をくれて、そして好きな事が出来るように養ってくれている。だから私は好きなように 絵を描き、切り絵をして楽しむ事が出来る。ありがとう。愛してる。そしてこれがあなたのためにもなってる事を祈り(あなたを高めたりアイデアを出した り)、あなたの発展を祈り、あなたのために尽くします。」

 

 

愛を超えた愛を想像しながら日々過ごしているんです(笑)

 

 

変わってると思われるかもしれないけど、究極の開放なのです。

 

 

愛が全てです。

 

 

実際に私はしっかりこの仕事で食べている。

 

 

誰のおかげか。
自分のおかげにしてしまうと、生活するのに必死になってしまうでしょ?そういう思考が絵をダメにします。
アイデアを閉鎖します。

 

 

 

そうではなくて、私は生かされている。やっていいと言われている。と、そう解釈して、心置きなく切り絵を楽しんでいます。

 

 

 

売り上げがとんとない時があります。
2ヶ月も3ヶ月も。

気にしない。

 

 

それは制作をしなさい。没頭しなさい。集中しなさい。という時期なんだなと、心配をしないでいると、本当にその後、恐ろしいほど忙しくなるので、心を中心に置く事は大事です。

 

きっと食べられなくなったら、他に仕事してこれはもうおしまい。と言われていると解釈し、それも受け入れます。

 

 

そういう楽観性が実は成功を導いていたりするかもしれない。

 

まず、主婦だった私が、画家になるとは思ってもみなかったからです。

 

 

まだ若い学生は、生活の不安より自分は売れるかどうかで悩むかもですが、その辺のメンタルをヒーリングでいつでも自分自身を癒すように指導したいです。

 

 

 

エスカレートすると、「自分はこんなに出来るのになぜ売れない。なぜあの子の方が売れるの?」

そこから鬱になります。

 

 

 

バカバカしい。自分に負ける事ほどバカな事はないです。

 

 

 

楽観して何事も捉える。

 

 

「全ては自分の中にある」

 

 

「全ては自分が創り上げている」

 

 

「チャレンジを忘れない。怖がらない。」

 

 

 

 

”あの時の挑戦があったからこそ、今でも上を目指そうという気持ちを持てる”

 

 

 

それは、辛い時の自信や糧になるから。

 

 

 

若いうちにそれらを作り上げておくことだと思います。

 

 

 

日本にもっと世界で活躍するアーティストを。