まだ家の中は自分で歩けていたが、それ以上の距離になると息切れがあったり、足元がふらついたりしてしまうようになり、安全に暮らせるよう福祉用具を手配した。

私が介護休業に入ってからまずベットは電動のものに替え、畳に座った時に立ち上がりやすいように立ち上がり補助具を設置した。

どんな状況になってもお仏壇のお世話は欠かしたことがなかった母のルーティンを出来るだけ最後までさせてあげたかったからだ。最近立つことが出来ずに這いながら移動して柱を持って立ちあがっていたが、この用具のお陰でスムーズになった。

そして外に出ていくのが好きな母の為に車椅子も頼んだ。

福祉用具の方はとても迅速な対応をしていただき、数時間後には家に届いた。

レンタルなのでどんなものが来るのかと思ったら、新品だった。

驚いた。

5cm程の折り畳みのクッションまでついていて、

車椅子自体もとても軽く操作もしやすいものだった。

『ばあさん、いい車椅子やわぁ。これがあればどこへでも行けるで!』と言うと母はそう?嬉しい!ととても喜んでくれた。