母は4姉妹の次女。
姉は2年前に亡くなり、末っ子の妹は20歳で骨肉腫で亡くなっている。
健在なのは1つ下の妹と母だけであった。
その妹は奈良に住んでいて、足が悪くて自分ではなかなか出掛けることが出来なくなっていた。
母の癌が発覚してから、私から叔母に病気のことは伝えていた。
母が元気なうちに会える人に合わせてあげたいと思っていたので、まず妹に会いに行くことにした。
兄も同行するとゆうことで3人で叔母の家に行くことになった。
11時半位に着くように向かった。
叔母の家の近くでお弁当や果物などをを買い、家を訪ねた。
母と叔母が会うのも久しぶりでベタベタ触り合って
元気そうやなぁと笑いながら奥へと入っていった。
この2人はいつもこんな感じだ。
亡くなった叔父さんの仏壇に手を合わせて、買ってきたものをテーブルに並べた。
叔母さんが買い物も行かないだろうと少し日持ちのする食品なども渡し、お昼のお弁当も選んでもらった。
叔母さんは高齢で足も悪いが家の中はとても綺麗にしていて感心した。
叔母さんが美味しいと気に入っているお茶を淹れてくれて皆んなでお弁当を食べた。
デザートも食べゆっくりしていたが、叔母さんもなかなか外に行けないし、いいお天気で暖かいので
少し大きい公園まで出かけることになった。
その公園はチューリップが有名で、去年母と一緒に
花見に来たところだった。
公園に着くと2人を車椅子に乗せ、公園内を散歩した。
梅の木に花が咲き始め、パンジーが列をなして咲いていた。
去年母と来た時は元気だったのに、1年後まさか癌の母と来ることになるなんて、、
公園をぐるりと周ってから、最後に姉妹で写真を撮ってあげた。
母が手繋いで撮ろうと言うと妹がなんでよ〜嫌やぁ。
そんなやり取りの中何度かシャッターを切り
自然な2人を撮った。
それから叔母を自宅まで送り帰路に着いた。
なかなか会えてなかったから嬉しかったわぁ。
と母は満足そうだった。