緩和ケア病棟に入院して8日目退院となった。

兄と迎えに行き、まず担当医の坂野先生と話すことになっていた。

部屋で待っていると先生が慌ただしく入ってこられた。

私たちは素早く立ってお世話になりましたと一礼した。

看護師さんも入って来てその手には薬袋に入ったお薬を持ってこられた。

先生よりまずこの試験入院で病棟の雰囲気などわかってもらうのと、夜間の発汗と睡眠の確保を行う様にサポートしてきました。

まず汗に関してはステロイド剤を調整して発汗はなくなりました。

発汗はなくなりましたが、中途覚醒してしまい、そこから眠れないと訴えがあったので、元々飲んでいたデパスからベルソムラに変更しました。

寝る前に飲んで早朝まで効果が得られてますので

このお薬でいいかと思います。

と言われ、横で看護師さんが薬を見せてくれた。

ステロイドで発汗がなくなった。

なにより良かった。

1番苦痛だったことから改善された。

ほっとした。

そしたらご本人さんをこちらまでお連れしますので、、と看護師さんが席をたたれた。

暫くすると母が看護師さんに手を引いてもらい出てきた。

『あ〜ありがとう。来てくれたんか?』

母はニコニコと嬉しそうであった。

顔色も良く化粧もしていて、元気そうだ。

こんなに元気やのに、、、不思議な気分になる。

看護師さんたちに見送られ、会計を済ませ

病院を出た。

母はもう堪能したわ。

病院ってわかった。やっぱり家がいいわ。

と何度も繰り返し言っていた。

私は昨日から介護休暇を取らせてもらったので

時間にも心にも余裕が出ていた。

母に仕事を休んで介助するからと伝える。

どんな風に解釈するかな?と思ったが

ありがとう。私の専属ナースやな^ ^と

喜んでくれた。

お昼が過ぎていたので食べて帰ることになった。

寒い日でもあったが、また兄の好きな丸亀製麺で

お昼をとり実家に帰った。