前の記事を書きながら、自分の考えを整理している。

なぜ私は母に離婚してほしいのか?

それは、母が結婚に失敗したことを自分で認めていないからだと思っていた。

今も文句を娘に言いながら、お金のために婚姻生活を続けている。

私は母に幸せになって欲しかった。私や弟のことよりも自分を優先する人生を生きて欲しかった。

なぜなら、自分を大切にできない人は人のことも大切にできないから。
私と弟のことを大切にできてないのだ。

結果的に、離婚しなかったことは私や弟のためになってない。
弟は死んだし、私は今でも実家に帰ると鬱々とした気分になる。

でも、母が失敗を認めたところで私になんの関係があるのかよくわからない。

私は母に自分の未来を重ねているのでは?と思い始めた。

母が不幸だと、私の人生も不幸になる。

母は「今は幸せだ」と言うが、18年間不幸話を散々しておいて、私が家を出て何年も経った後に今は幸せになったと言われても説得力がないし、たまに実家に帰ると父の文句を言ってるのでそもそも証拠がない。

母が自分で自分を不幸にしているように見えて、私は辛いのだ。


一度結婚に失敗しても、偏見はなく、社会のセーフティネットがあれば人生はやり直せる。
そんなロールモデルを見せて欲しかった。

私は20代の時に心の底から結婚が嫌だったのは、母しかモデルがなかったから。
母は不幸になったくせに私に同じ道(結婚)を行けとプレッシャーをかけてくるのも嫌だった。
そして幸せなロールモデルを紹介してくれることもなく、私は知ることもできず、途方に暮れていた。

ダメだったら、離婚すればいいのよ。
そんなことを言ってくれる母が欲しかった。

結婚は辛い辛いと言いながら片目の視力を失った人が、なんで娘に結婚を押し付けるのか、この人は頭がおかしいと思っていた。

そういう私の気持ちに母はいつ気づいてくれるのだろう。

娘が成人して適齢期になり、結婚したくないと言われたら、私はそれを支持するけれど、そもそもなんでそう思ったかを聞く。
娘の人生に何が起こったかをちゃんと聞く。
ちゃんと話し合う。

もしかしたら娘は同性愛者かもしれないし、アセクシャルかもしれない。
そのとき私は胸を張って娘を受け入れる母でいたい。

ちなみに私は弱めのアセクシャルだと思う。
だから私の血を引いた娘は似る可能性がある。

男は欲しくないけど子供は欲しいと言われたら精子バンクを提案するし、そうやって生きていくための世の中の制度を探し、今は整っていない道であっても私が死ぬまでの間になんとかして娘の時代を変えたいと願う。

離婚後の養育費を取り立てる制度を行政が法令化することについて、
私は賛成だし、当然のことだと思う。
明石市の取り組みは素晴らしい。
というか世界各国に比べて日本は制度化が遅れているから、条例だけじゃなくて法律を早く整えるべきと思う。

でも、新宿区議員(おじさん)の、そんな男(養育費を踏み倒す男)と結婚した女の責任であり、行政に頼るなんて甘えているという発言。
そしてこれに賛同する女たち。

私はこれが心底理解できない。
特に賛同する女。

対人において、明らかに悪いとわかっている人物A(養育費を払わずに逃げている方)がいて、Aと結婚したBがいて、このAとBのどっちが悪いか?という発想になっているのが、理解できない。

まず、100%Aが悪いでしょ。
Bも少しは悪いかも知れない、のくだり、不要でしょ。
養育費がもらえないことと好きで結婚して子供産んだのは別の問題。
Bに罪悪感持たせてなんのトクがあるのか。
Aを図に乗らせる以外の何にもならない。

便宜上、養育費を払わない男とシングルマザーの女で例えてるけど、男と女が逆転しても同じこと。

決められていることに沿ってないAが100悪い。
そしてBに自業自得というボールを投げつける必要はない。

そもそも、人間は失敗するものでしょ。
結婚して間違いだと思ったら離婚したらいい。
でも結婚を失敗したときのセーフティネットが全くないと人生リスタートできないのではと思わせる、そんな世の中は絶望的だと思う。

だったら恋愛しないし結婚しないし子ども産まないし少子化も止まらないよね。
失敗したら人生終わりなんだもの。

そして、自業自得の考え方を女に向けている女。
自己責任という言葉が好きな女。

学生時代まじめに勉強しなかったから低収入の職業にしかつけなかった、とかそういう類の自業自得じゃない。
対人で起こったことにおいて、相手が悪いことをしているのならその相手が悪いのだ。
夫となる人物を見極める能力がなかったから、というのはあくまで離婚したことにおける反省点であって、養育費をもらえない理由にはならない。

自分が大船に乗って助かったからと、周りで沈んでいる女性は見殺しにするの?
その女性は未来の自分かもしれないのに。
そして女の味方になれるのは女しかいないのに。

そんなことをしているから日本女性の立場は一向に良くならない。いつかあなたが失敗したときに痛い目を見るよ。
あなたが失敗しなくても娘が失敗するかもしれないし、あなたの友達は減っていくよ。
何も言わずに去っていくよ。


私は自分に当てはまらないことでも立場の違う女性でも、不当に権利が阻まれていると感じたら自業自得とか言わず真っ先に助ける。

職場の人たちが出てくる、とても嫌な気持ちになる夢を見た。

まだまだあの嫌な記憶を忘れられないらしい。

もう二度とあんな思いはしたくない…

2人目のマタニティフォト用に撮った写真を見た母から、「この髪型似合うわね、かわいい」と言われた。

それを聞いてとても残念だった。
この髪型は、生まれ持った私の素質ではない。

私の酷い天然パーマは小さい頃からのコンプレックスで、縮毛矯正のストレートパーマをかけなければ前髪は作れない。


この髪型を維持するためにはお金がかかるし髪も痛む。薄毛も気になっていたのでここ5年はあえてストレートはかけていなかった。それをかけなくても自分の髪が活かせるようなヘアスタイルを探していた。


けど、暑い国で暮らすようになってヘアセットは限界を迎えていた。

1人目を産んだ後の抜け毛と、そのあと生えてきた短い髪の毛の癖の収集がつかなくて、しぶしぶストレートをかけた。


そのときの美容院の担当者はとても頭が悪くこっちの事情も知らず自分の思いついたままにペラペラ話し更にストレートのかけ方も下手な人だったが、それは他人だからスルーできるけれど(美容師としての技力はスルーできないけれど)、母の発言のように身内も私のことを理解してなかったと感じると、やはりとても傷つく。


母は私の何を見ていたのか。


私が中学生の時に生まれて初めて縮毛矯正ストレートをかけたとき、私は自分がとても可愛くなった気がして幸せだった。なのに、母は「平凡になったわね、ストレートにしなくてよかったのに」と言ってきた。

私は、自分がやりたいと言って選んだ道を否定された気持ちになった。


何年も悩んでいたコンプレックスをやっとの思いで克服しようと一歩踏み出したことを、親に否定されると不安になって当然だ。

私の心をかき乱すくらいなら何も言わないで欲しかった。

もともとあった状態の娘を肯定すべきだと気を遣ったのだとしたら、前も良かったけど今もいいわねというべきなのに。


どうせ昔のことなんて覚えてないだろうけれど。


このことを思い出すたびに、私は娘に嫌われない母親でいたいと思う。


自信のなさそうな喋り方だったから

と、昇進面接で落とされたことがある。

私はそのとき耳タコだった「角が立たないように、強い女だと思われないように」を忠実に守って、質問に即答せず笑みを混ぜたり、回りくどく言う癖がついていた。

結果が出たあとは大泣きした。
同期の中で遅れをとったことも悔しかったし、何よりお金がなかったからはやく昇級させたかった。

しばらく寝れなかった。
婚活なんてどうでもいいと思った。