今年もらっきょう漬けをつくりました
時期が来ると必ず店の入り口近くに並べられているらっきょう
生のらっきょうはこの時期しか手に入らないので、
ついカゴに入れてしまいます
小分けして冷蔵庫に入れておけば、いつまでも美味しく食べられ重宝します
お弁当の酢の物のお酢代わりにらっきょうを刻んで入れると
汁気が出ないので便利です
去年のらっきょうがまだ少し残っていたので、
刻んでオニオンスライスも入れてポテトサラダ、
刻んだらっきょうと梅、シソ、ミョウガ、きゅうり、タマゴ、かにかまなどと
らっきょうの甘酢をご飯と混ぜただけの超簡単お寿司、
そして、らっきょうを漬けた甘酢に薄口醤油を加えて南蛮漬けを作りました。
程良い酢加減で美味しいですよ!
らっきょうやノビルは薤白という中薬です。
薤白は平安時代に中国から薬として入って来たそうです。
食品として使うようになったのは江戸時代からで、
漬物や煮物にして食べていたそうです。
しかし、あの生でかじるとマズイらっきょうから、よく美味しい保存食を思いついたなと感心します。
薤白は温性で肺・胃・大腸の動きを良くする行気薬
辛散苦降の性質により上は胸の陽気を宣通し、下は大腸の気滞を行らせるので、
胸がつかえて痛む時やすっきりしない下痢に使われます。
方剤として有名な栝楼薤白白酒湯(かろうがいはくはくしゅとう)は
栝楼(黄カラスウリの実や種)と薤白を酒で煎じたもので、
気滞で生じた痰によって起こる狭心症や咳、胃などの痛み、肋間神経痛などに応用されてきました。
夏は暑さで心が影響を受けやすい季節です。
7月のラジオは胸痺の要薬と言われる薤白について触れようと思っています