芽吹きの春
デパ地下に行くと、珍しい芽物野菜が沢山並んでいました。
おかひじき、こごみ、木の芽、セリ、パクチー、香り糸ねぎ、浜防風……
春は芽物野菜を是非摂り入れたいものです。
これは浜防風。
刺身のツマとしてたまに見かけます。
この根は確か……
こうやって十文字に割いて水に浸けると
おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ)
いかり防風
調子に乗って沢山作ってしまいました。
酢味噌和えやお浸し、天ぷらにしても美味しいそうです。

浜防風の根はなんと、中薬の北砂参(きたしゃじん)。
今まで知らなかったのですが、防風というのはこの浜防風とは別物だそうです。
しかし、日本では現在、浜防風の根を防風の根の代用品として使っているそうです。
防風を使った川芎茶調散という面白い方剤があります。
寒い時期の風邪のひき始めで(風寒感冒)で寒気と頭痛を伴う時に用いる方剤です。
少陽経(両側頭)、厥陰経(頭頂部)の頭痛に働く川芎(活血、理気)
太陽経頭痛(後頭部から項部)に働く羌活(辛温解表)
陽明経頭痛(前頭部から眉間)に働く白芷(辛温解表)
少陰経頭痛(頭から歯)に働く細辛(辛温解表)
防風(辛温解表)
荊芥(辛温解表)
涼性の薄荷(辛涼解表)で温燥を抑え、
これらと茶(清熱)を一緒に飲むことで、疏風して頭痛を治療する薬です。(方剤学)
浜防風が手に入ったので、これを使って川芎茶調散を意識した薬膳料理を作ってみました。
モロッコ料理で、日本の味噌汁感覚で飲まれているハリラスープと常時飲まれている温かいミントティーのアレンジです。
参考にしたレシピ↓↓↓
https://cookpad.com/recipe/1765938
https://cookpad.com/recipe/4510829
https://cookpad.com/recipe/359405
川芎の代わりは活血薬のターメリック、理気類のタマネギ、グリーンピース
辛温解表は香辛料のクミンとコリアンダー、生姜、香り糸ねぎ、浜防風
ニンニクもプラス
薄荷と茶はミントティーに
ん、美味しい~~
ハリャ?
ハリラスープ、お口に合いませんでしたか
浜防風でなくても紫蘇、白ネギ、パクチー、三つ葉などでもいいです。
暴風吹き荒れる寒い中仕事をし、ゾクゾクして頭痛がしてきた時に
「いつもご苦労様!」と甘い声で熱いお茶を出してくれたら、活力が湧いて風邪が吹き飛びそうですね
そんなイメージの語呂合わせを思いつきました
hinaの川芎茶調散の語呂合わせ
↓↓↓
毛(荊芥ケイガイ)が薄い(薄荷)と、
暴風(防風)が辛くて(細辛)ハクション(白芷ビャクシ)
「いつもありがとう社長さん(川芎茶調散)」
と、甘い声(甘草)でお茶(清茶)を出してくれると
活気(羌活)が出るよ。