月を夢見るお星様ブログ☆

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ゆめかわいい。やみかわいい。そういうのが好き。徒然なるまま呟きます。文芸、変身ヒロインに傾倒中。いきなりR-18フィクション、アニメ語り始めたりします。

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本日は、
映画『マレフィセント2』を観賞してきました。

数年前、無印『マレフィセント』をDVDで観たのを機に、それまで特には思い入れもなかったオーロラ姫の世界に引き込まれて……引きずりこまれて……沼にはまってしまったのです。シンクロとき◯きフィーリング。
2の公開が発表された時は、嬉しくてたまりませんでした。嬉しかった割りに、好きすぎて、公開後すぐに行けませんでした。





前売りチケット有り難う、父!!!


さて、
ここからネタバレ含みます。
本日が初見のため、まだまだ内容を掘り下げることが出来ていないので、おかしい部分があるかと思います。ご了承下さい。
また、相変わらず緋奈特有の……長々と書く割りには主観>考察です。
主観第一です。


ダメーーーーー!!
無理ーーーーー!!


…………そうした方は、ブラウザバックなさって下さい。





はい。

まずは映像がすごく美しかったです。
ガーリーでボタニカルでクラシカルでノーブルで。妖精界の風景はどこか懐かしく、お城の風景は芸術的でした。


役者さんも、言うまでもなくマレフィセントが美しい。氷のように鋭くて、それでいて深い包容力、妖精ならではの奔放な格好良さを感じます。うっとりします。
オーロラ姫も可憐で、無印で傷ついたマレフィセントの心をとろかせただけの純粋さ・あたたかさを体現化したようなプリンセス。

このお二人が……

5年もムーア国(妖精の国)で睦まやかに暮らしていたんですよね。
考えただけでキュンキュンドキドキ。


今回の『マレフィセント2』の冒頭は、ニヤケが止まりませんでした。

フィリップがオーロラ姫に求婚して、
オーロラ姫がそれを受けて……


その報告を受けるマレフィセント。
フィリップに敵意むき出しw


大事なお姫様を奪っていく夾雑物ですもんね。
もちろんオーロラ姫が幸せになるためなら別れという悲しみも耐えるんでしょうけど、マレフィセントは彼女にだけは甘あまだから。相手(フィリップ)が人間という時点で、心配(手放したくない・イヤな予感)が勝るんですよね。


カラス「フィリップ王子が……」
マレフィセント「伝染病にかかったの?」

のくだりとか。

オーロラ姫「フィリップ王子にプロポーズされたわ」
マレフィセント「気の毒に。断ったのね」

のくだりとか。

胸がキュンキュンしました。


というかね、……


「気の毒に」の意味、緋奈は一瞬、
プロポーズされた事実が気の毒なんだと早とちりしましたw


だって。


優しくてカッコイイマレフィセントと暮らしている。純粋な妖精達とも。そして妖精界の現女王の立場。
緋奈からすれば恵まれたオーロラ姫が、緋奈から見れば特にセールスポイントのないフィリップ王子にプロポーズされたんですもの。
(ゴメンナサイゴメンナサイこのブログの書き手は、女子→男子の恋愛感情を実感出来ない性分です)


そんなわけで。

前半は、とにかくマレフィセントがオーロラ姫に結婚を諦めさせようと努めているのにキュンキュンしておりました。

オーロラ姫、羨ましい。
緋奈も、あんなに格好良くて優しいお姉様に執着されたい。過保護にされたい。



ちなみに、マレフィセントはガチでイヤな予感を察知していたんでしょうか。


案の定、フィリップ王子の母親さん……
妖精を滅ぼして、ムーア国を乗っ取ろうとしていましたね。妖精を滅ぼす兵器まで研究開発させて。



この作品は、前回同様、人間様の汚い部分が容赦なく描写されている印象を受けました。

汚い部分、そして、悲しい部分も。


オーロラ姫は確かに純粋で、妖精の化身のようなお姫様だと思います。
そんな彼女の中にも、緋奈は人間を見出しました。マレフィセントと彼女を対比させながら観ていると、余計にそれが浮き彫りになってくる気がします。

「大人になったらここで暮らすわ。そしたら支え合って生きていけるでしょ?」

16歳以前のオーロラ姫は、こんな希望をマレフィセントに語っていました。永遠を約束したいような口振り。
覚えていたにも関わらず、フィリップ王子との結婚、つまりお城で暮らすことを選ぶんですよね。マレフィセントと別れて。

一方、マレフィセントはオーロラ姫を超える大事な人を見つけていません。ただオーロラ姫を愛して、守って。彼女がどんなに鈍感で、一度は離れても、結局は戻ってきて彼女を助ける。

移ろいゆくのがオーロラ姫で、
変わらないのがマレフィセントなんですね。

人間は移ろいゆく。
妖精は変わらない。


人間=汚い、というより、悲しいです。



ところで。

緋奈は王子のキスではなくマレフィセントのキスで目覚めた、という結末ゆえに、ディズニーさんのプリンセスシリーズの中でオーロラ姫のストーリーが最も贔屓になりました。
それが、今回は、一応、オーロラ姫の恋愛的な相手役はあくまでフィリップ。


それでもオーロラ姫が最推しから揺るぎそうにないのは、『マレフィセント2』が、緋奈のようなセクシャルでも、見方によっては救いを見い出せたからです。

前述通り、変わらないんです。マレフィセントは。
いつまでもオーロラ姫を愛し続けるんだろうな、と。究極の愛で。
娘という名目で、それ以上に、光として。プリンセスとして。女の子として。オーロラ姫が誰を愛そうと、究極の酷愛は変わらない。
むしろオーロラ姫をあれだけ奪われたくないと抵抗しながら、ラストにはフィリップ王子を認めてしまうところ。愛するオーロラ姫を彼なら守れると信じたから。愛するオーロラ姫を任せられるから。

執着や略奪より、オーロラ姫の心を尊重。

片想いの場合、尊重を超える愛情表現って……何だろう。並ぶ愛情表現はあるだろうけど。
少なくとも緋奈は知らない。


今回の映画ね、
死人も出たりするんですよ。

オーロラ姫を育てた叔母様妖精3人組の、青い花の人とか。
割りと存在感のあった大樹の妖精とか。
台詞もたくさんあった、マレフィセントの同種族とか。
モブ妖精とか。

ディズニーさんだし復活するかな……と思っていたら、しなかったというry..


お義母様の開発させた兵器は、子供さんが観たらトラウマ級じゃないかな。
緋奈でも目を覆いたくなるシーンがあった。
(※予め礼拝堂に閉じ込めて、賛美歌の奏でられる中、妖精達が惨殺されていくシーン……もはや実写でやってはいけないw)


だからこそ。


何もかも上手くいかせるわけじゃなかった本作品。

ディズニーさん、ある意味本気出してきた感じがしました。

マレフィセント視点で観ると、オーロラ姫がフィリップに奪われたのも、"上手くいかなかった"非ご都合主義の一環なんです。(緋奈論)


最高にハッピーで綺麗事が勝利する作品も、大好物。
……と同時に、悲しみや不条理が存在していることを認めていてくれるような作品の存在も、緋奈は必要性を感じるんです。

ずっと笑顔でいられる人だけに存在価値があるわけじゃないよ。上手くいかない人だって、現実には存在してるんだよ。

フィクションの中にこうした示唆があることで、置いてけぼりになる視聴者さんが減るんじゃないかと。



ただ、やはりマレフィセントって最強なんです。

文句なしに格好良いし、オーロラ姫に愛されるだけの器量が抜群。心身ともに。


オーロラ姫の役者さんがそういう風に演じようと意図されていたのか、緋奈のフィルターがかかってそうみえていたのかはともかく…………


オーロラ姫って、実はそこまでフィリップのこと愛してないんじゃないかなw


彼女の中では、
マレフィセント→不可欠の人。側にいてくれて当たり前。不可欠の人。
フィリップ→新鮮な感動をくれる人。側にいてくれるならいて欲しい。王子様。

だと思うんです。

オーロラ姫は、もしフィリップが口論のあと姿を消したり、何らかの経緯で斃れたとしても、あんなに取り乱したり心ここに在らずになったり、泣き崩れて怒ったりしないと思う。静かに泣くだけ……だと思う。

そこを考えると、人間界↔︎妖精界の橋渡し役として人間界代表の彼と結婚したら有利だなー……良い人だし、優しいお兄さんだし。王子様だし。告白されたし、って。
この程度の感情なんじゃないですかね。

逆にオーロラ姫がマレフィセントを追いかけていた頃(〜16歳)は、自ら一緒にいたいと望んでいた。今回の作品内でも、マレフィセントを呼ぶ声が痛切で、心から求めていて。


なんか、お姫様は王子様と結婚するもの、それがロマンス。
こうしたオールマイティな人間界の価値観も、ただ本能的に大好きなマレフィセントと一緒にいたオーロラ姫に変化を与えた……悲劇だなぁ……(苦笑)



マレフィセントが角を隠さなければならなかったり、オーロラ姫が髪を結い上げて畏まったドレスを着用させられたり。

胸糞でしたw

相手の見た目を自分達の価値観に合わせさせる、これも人間界独自の文化だと思います。強要するのは学校の制服だったり就活生の黒髪だったり、ひと握りだとしても、無言で強要されますもんね。人間様は。

妖精を生け捕りにしたり……実験台にしたり。
兵器のために根こそぎ精霊の花を伐採したり。

富のため、文明のため、快楽のためなら手段を選ばない人間様の残酷性も、醜く輝いていました。(精霊の花……やばかった……あれってマレフィセントが無印でオーロラ姫に見せた場所でしたよね?確か。妖精達の埋葬場だったんだなぁ。思い出の場所でもあったのに←記憶曖昧だからまた確認しておこう)


それでいて、一概に人間様が汚い!
と言わせないのも、この映画は大人向けだなと思いました。

悪役ポジションの妃でさえ、何故そうなったか……がこと細かに語られている。守るため、生きるため、甘いことは言っていられなかった。守るため生きるために頑張っていたら、上を上を目指してしまって、俗欲に呑まれてしまったんですね。人間様の、かなしい性。
まさしく現代社会ですね。守るため、生きるため、純粋ではいられない。それで必要内の戦いにとどめる人と、必要以上を求めた結果、道徳を逸脱してしまう人。

この点は妖精さん達も同じで、可哀想なところがありました。
最強の妖精マレフィセントでさえ、好戦的というわけではない。ただ強いだけ。子供の妖精が空を飛ぶのを見て相好を崩すシーンなんかは、しんみりしました……ああ、やはり優しくて純粋なお姉様なんだなって。ずっと戦ってきたと言っているけど、望んだ生き方じゃなかったんだろうな、と。



ストーリー的な伏線、回収、も面白かったです。

フィリップの母こと妃→父こと王のキス。呪いにかかった父、目覚めず。

このシーンは単純に、王の倒れた原因を、オーロラ姫のかかった呪いとは違うものだと思っていました。真実の愛とは関係ないのではないかと。(というより偶然に王が倒れたのを、妃が好機と利用しただけなのではと)

そうしたら、まさかのオーロラ姫のかかった呪いと同じだったという。

キスで目覚めなかった=愛がなかった。
深い……

妃→王のキス、呪いのような台詞が含まれていましたしね。



そしてマレフィセントの生い立ちの秘密。

先祖がフェニックスという。


なるほどー……だから無数の妖精が斃れてきた兵器は、彼女には効かなかったんですね。効いていたらガチでディズニーさん作品としてどうかとw
物語シリーズの月火ちゃん(不死鳥)が上半身を飛ばされて、直後には無傷だったのを思い出しました。



人間と妖精は共存出来るか。
(文化や価値観の違う存在同士は分かり合えるか)

本作品の大きなテーマだと思います。


……と同時に、緋奈は、変わらないもの、純粋なものはあるか?(アッタライイナ)


こちらもメッセージだと受け取りました。
むしろ勝手にそう受け取りたかった。


マレフィセントの変わらない愛が大好きです。最高のロマンス。

で、フィリップの国で結婚式を挙げていたオーロラ姫だけど、髪を下ろして、妖精の作ったドレスを着ていたシーンに感銘を受けました。本当の姿で、本当の心で、彼女は人間様の世界で生きてくんだなと。自分を偽ることはしないで。

現実の人間様も、TPOさえ守っていれば、余計な価値観や偏見の圧力に潰されないでいて欲しいです。というより、余計な価値観や偏見はお互いに持たないで共存したい。



あ、やっぱり共存がテーマだったか…………





さてさて。


ここから、歯に布着せないで書かせて下さい。



緋奈、フィリップ好きになれませんw



すごーく頑張ってるし、無印の頃に比べてオーロラ姫のこと大事にしてるし、頑張ってるし、妖精界で暮らせそうなくらい純粋だし、物事を公平な目で見ているし、

だから、

だからこそ、


シナリオ上、フィリップの人格が良く描かれていれば描かれているほど、



目障りでしたwww



だってマレフィセント好きすぎるんですもの。
緋奈がオーロラ姫の立場だったら、マレフィセントと絶対離れたくない。


生まれた瞬間からご縁があって、5年以上も妖精界で同居していて、キスで目覚めた仲だったのに…………


それなのに、
結婚という暴力、特権を駆使して、
フィリップは、オーロラ姫とマレフィセントを物理的に引き裂きましたよね。


悲劇…………



眠りの森の美女の話が捏造された結果が、キスで起こしたのマレフィセント→キスで起こしたのフィリップになってるのも……
フィクションとは言え、胸糞www


ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ



いえ、気づきました。緋奈。


まどマギも、上条くんの性格やらシナリオやらが気にいらなかったのではありませんでした。

薄々、自覚はあったにせよ。


杏子ちゃんが可哀想になってくるのと、杏子ちゃんがイケメンすぎるのと、彼の性別が男子でありながら女子に恋される対象として違和感を覚えていたのとで、

上条くんが気に入らなかったんだ!


…………って。





でもね。


こんな理不尽は好物です。
前述通り、何もかも上手くいくだけのフィクションでしたら、引きずり込まれることはなかったでしょう。


自分の気持ちを殺してでも、
辛い過去から引き上げてくれた光(好きな子)が別の野郎を選んでも、
自己を顧みないで、愛を揺るがさないマレフィセントや杏子ちゃんの不変にほっとさせられます。





と、こんな感じの観賞でした。
まだまだ掘り下げたいし、噛み砕きたいし、公開期間中にもう一度くらい観に行きたい。



正直、

フィリップまで人間界の毒に冒されて……


妖精界乗っ取り計画を立てていて……


婚約破棄になって……


妖精界へ戻ってきたオーロラ姫に、マレフィセントが「言ったでしょう。愛だけが幸せじゃないって。幸せなんて何通りもあるのよ」って、枝分かれした未来への希望を教えてendでも、今風の教訓になって面白かったんじゃないかと妄想したのはここだけの話。



最後に、畏れ多いこと言って良いですか。


昔書いた自作小説『貴女は私のお人形』というのがあるんです。

この話を書いた緋奈、『マレフィセント』に惹かれる・フィーリングを感じる素質を持ち合わせていたんだな……って。


どんな自作小説だったかと言えば、

・辛い過去を持つイケメンお姉様が登場する
・そのお姉様、かつての恋人の娘に赤ん坊の頃から関わる(実は名付け親)
・娘(ヒロイン)が成人した年、再会
・訳あってお姉様は連続◯人を犯していた
・ヒロインは、それでもお姉様が大好きで……
・重要になってくる場面は、フェアリーサークルの跡地と言い伝えられている湖


かなりお気に入りの作品で、一昨年リメイクしていたところ、間もなくゴールのところで最終章を誤作動によって全消去…………
暫く執筆やる気を失くした原因ともなった、鬼門でもあったりしますw(その内リベンジします)





月都緋奈でした!