コスズメは無事に | みんなでガハハ

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普通のおばさんが 食べたり、出かけたり、笑ったりします。
そんなのでも読んだろ!という奇特な方がいらっしゃいましたら よろしくお願いします。
 

その時私は まったりとNetflixを見てました。

韓国ドラマの「ミッシング」。

なかなか面白くて 見入っていたのだけど ふと気づいたのです。

しばらく前から ずーっと 雀の鳴き声が……

まるで呼び合うように チュンチュンと。

よく聞いていると 片方の鳴き声は 少しかん高いので ヒナなんだろうなと思いました。

それにしても ずっと鳴いているので ちょっと庭に出てみました。

すると 親雀が 私のすぐ横のフェンスにとまって 

まるで威嚇するように鳴くんです。

ヒナは パッタリと鳴くのを止めてしまいました。

親鳥の鳴き声は 威嚇すると共に ヒナに「黙ってなさい」という意味もあったのか~。

でも、これではどこにヒナがいるのかわかりません。

で、そこから3メートルほど 遠ざかってみました。

そうしたらまた、親鳥と呼び合うヒナの声がします。

どこにいるのか だいたいの見当をつけて また親鳥に威嚇されながら 庭を探しました。

そして、見つけました!

もう花が終わって 葉が繁ったレインリリーの陰に。

まだまだ小さなコスズメです。

葉っぱを持ち上げると チョコチョコと出てきました。

目立つところに出て来たので 親鳥にも見つけやすいだろうと  そのまま様子を見ることにしました。

家の中から そーっと見ていると 親鳥は 虫を咥えながら呼んでいます。

「ごはんだよ。おいで」と言っているように。

私は もしこのまま親鳥の所へ帰れなかったら 保護した方が良いのかなと思いながら スマホでネット検索したところ 「保護してはいけない」とのこと。

でも私は今まで セキセイインコや文鳥をヒナから育てた無類の小鳥好き。

この 泣いているようなコスズメの声を 放っておけないかも~。

夕方まで待って まだいるようなら 拾ってしまおうと思っていました。

そう思ったのが もうお昼を回った頃。

実は家の中に もう一人エサ いや、ごはんを待っているダンナがいたのですよ。

ササッと 味噌汁と野菜炒めを作って出しました。

もちろん 外の雀の鳴き声を気にしながら。

ごはんを出して そっと庭の様子を見たら コスズメはいなくなっていました。

あれほど親雀と呼び合っていた声も 聞こえなくなっていました。

あー、良かった!ちゃんと親鳥の元へ帰れたのね。

昨今の事件を思うと この親雀の爪のアカでも飲ませてやりたい と思った瞬間でした。