昨日、近所を散歩していたところ、道端にて紫陽花を見つけた。



青い紫陽花が道端に慎ましく控えめながらも歩行者に色彩を伝えんが如く咲いている。


周囲の葉っぱとの色合いも良く、

見入った挙げ句に写真を何枚か撮った。












写真は「ホンアジサイ」といって、原種である「ガクアジサイ」を品種改良したものらしい。





古代日本では関心が無かったのか、人気が無かったのか、縁起が悪かったのか。


調べたことがないのでわかりかねるが

紫陽花に関する和歌は

『万葉集』には2首、『八代集』には1首も収録されていないらしい。



意外と言えば意外である。










僕はこの紫陽花が好きである。



梅雨と言えば天気痛で憂鬱になることが多いけど、

この紫陽花を見ると心が安らぐのだ。



それに雨に濡れた紫陽花はもっと風情があって美しく映えるものだ。



雨の日の楽しみの一つである。







逆に向日葵は燦々と照りつける陽光のなかで映えるイメージが強い。


花ごとに当てられるスポットによって見映えが変わるのは不思議だ。












去年の今頃は、一日中病室で臥せっていたのだが、


道端にはこのように紫陽花がたくさん咲いていたのだなぁ…と

これからは美しいものに目を向けていきたいと思った。