◇ 考察9 老若認証システムの抹消
場面別感想「黒鉄の魚影」 ◇
コナン歴代劇場版史上大ピンチ!
になったところで、
「老若認証システム」
を巡る組織の動きを整理します。
< 段階1 老若認証システムの改竄を計画 >
「老若認証システム(以下、システム)を改竄すれば、
組織のメンバーの存在を映像記録から消すことができる」
組織はこう認識していた。んで、
「エンジニアを組織に引き込み、改竄作業をさせろ」
これがボスの命令。
< 段階2 システムの真の機能を認知 >
シェリーと灰原哀が同一人物と認証されたことで
「システムは、年齢を遡り、あるいは
先取りした顔も同一人物として認証できる」
ことが判明。
ベルモットがこれはマズイとボスに連絡。
ウォッカとジンは半信半疑で確認作業へ。
< 段階3 ボス、システム抹消を決定 >
ボスがベルモットにシステム抹消を命令。
ベルモットは偽の認証操作を行い、
「システムは不完全」と、ジンをミスリード。
(バーボンは偽操作に気付くが指摘せず)
報告を受けたラムは、システムを
施設(パシフィックブイ)ごと破壊するよう、
ジンとウォッカに命令。
(バーボンも了承、魚雷攻撃を黒田管理官に報告)
< 段階4 ピンガと通信 >
ピンガ:
システムが完全であることを知っている。
工藤新一 = 江戸川コナンを突き止め、
この情報を組織に報告しようとしている。
ジン:
システムが不完全だと思い、破壊したが
詳細をピンガに確認しようと考えている
で、この2人が自分の意図&情報を
やり取りすることなく終わったので、
コナンはピンチを免れた。
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< この一連で思ったこと >
☆ ボス
ラムの知らない事情がある。
ラムに知られたくない作業は、
ベルモットにやらせる。
☆ ベルモット
非常に頭が切れる、ボスの懐刀。
システム破壊のために、ラムやジンを欺き通す。
☆ パシフィックブイの破壊
ジン → システムが要らないので、
警察側も使えないように施設ごと破壊した。
ピンガ → 自分の痕跡と目撃した人間を
まとめて消すために施設を破壊した、
(組織は自分を必要としている)と認識。
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と、整理してみましたが、
やはり、この一連の主役はベル姉ですね。
実は初回観た時に、
・ベル姉が変装した宮野志保
(高齢者、OL、高校生)
・本物の宮野志保
(シェリー、灰原哀)
これが同一人物と認証されたのかと思って
ものすごくびっくりしました
骨格で認証してるから変装関係ないハズなのに
なんでー!?て。
だから、ジンもラムも騙された。
ベル姉が変装した3人と、本物2人、
年齢も国もバラバラの5人が
「顔立ちが似ている」
と言うだけで同一人物だと認証されている、と。
が。
ベル姉が画像を送って来た3人の映像は
どれもベル姉の変装。
3人の映像は、3人で完結していて、
直美が持っていた宮野志保の映像と
一致している訳ではない。
これは非常にうまい誤魔化しだと思います。
そして驚くべきは、この誤魔化しに
あの切れ者のラムが引っかかった
これ、恐らく、ウォッカもジンも
シェリー似の少女のことを、
ラムに報告してなかったんだなあ、て。
報告していたら、
そっちも確認させたんじゃないのかな。
少なくとも、少女の身元や周辺くらい
調べさせておくでしょう。
本人じゃなくとも関係者(親戚)かも知れないし。
その辺りが、すこっと抜けていた、と言うのが
ラムの不運、灰原さんの幸運だと思います
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で、ジンもラムも引っかかったベル姉の小細工、
唯一引っかからなかったのがバーボンですが
当然、ベル姉がなんでそんなことを
したのか、て話になりますよね。
あずま思うに、ベル姉が
「ボスの命令でやった」
って、バーボンは知らないんじゃないかな。
となると、可能性は2つ。
1つ、ベルモットは、システムの真の能力を隠したい
(シェリー = 灰原哀が証明されると不都合がある)
2つ、灰原哀を巻き込みたくない
もしも、
ベルモット=クリス・ヴィンヤードが、
母親のシャロン・ヴィンヤードの
若返った姿だと知っていれば、
1、で納得でしょう。
が、もしも2の可能性を考えたとしたら。
灰原哀を巻き込みたいくない
=コナンと蘭を巻き込みたくない
しかないと、思うでしょうね。
さらに進めれば、もしかしたら
「コナンがベルモットに依頼したのではないか」
もうねえ、コナンが誰とどう繋がっていても
降谷さん驚かないと思うんです。
ベル姉の電話番号知ってるとか、彼ならあり得る。
終幕で、降谷さんがコナンに言ってた
「心当たり」って、
そう言うことじゃないのかな、て思います。
33 巨魚の影 / 34-1 闇