◇ 考察5 志保からシェリーへ  場面別感想「黒鉄の魚影」 ◇ | ひまわりの散歩道

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劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
コナンについて好き勝手、書き散らしています。
 
 
 

◇ 考察5 志保からシェリーへ

  場面別感想「黒鉄の魚影」 ◇

考察というより、ちょっと思ったこと。

志保ちゃん、この頃から
ちょっと冷めた子だったんだなあ、て。

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これ、あずまの想像ですが、
志保ちゃんが直美ちゃんをかばったのは
直美さんが可哀想、と言うよりも
いじめてる子達のことを

「うっとおしい人達ね」

て思ったんじゃないのかなあ。
んで、そんなつまらない人達を
律儀に相手をしている直美ちゃんに

「こんな人達に付き合わなくて良いわよ」

と言うつもりで

「いじめる・いじめられる関係」

から降りさせた、んでしょう。


ところが、矛先が自分に向いた。

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いじめと言っても、

作品内の描写を見る限りは
殴る蹴るの暴力や、物を壊す盗る、
と言うものではなく

仲間に入れない、無視する、
陰口を叩くなどの、

主に精神的な嫌がらせですね。
相手が困ってるのを見て嗤う、と言うやつ。

精神的には相当キツイですが、
実害は、ないっちゃ、ない。

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おそらく志保ちゃんは

「なんてつまらない人達」

気分は良くないけれど、

嫌だと言って泣いたり暴れたり

するほどのことでもない。
面倒だから相手にしなかったんじゃないかな。

志保ちゃん、きっと

成績は目茶苦茶良かったから
先生が一目置く生徒に対して、いじめが
エスカレートすることはなかったでしょう。


と、そこまでは良いと思うんですが

直美さんが使った志保ちゃんの画像を見る限り
志保ちゃん、いつも1人なんですよね。

「仲のいい友達がいるから、平気」

ではなく、

「そもそも誰かと仲良くしたいと思ってない」

んじゃなかったのかな。

直美ちゃんは、志保ちゃんを
助けられなかったと悔やんでいましたが
おそらく志保ちゃんは、直美ちゃんに
なんの期待もしていなかったと思います。

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この時点で、志保ちゃんは、
すでに両親はいないし、
お姉さんは遠く離れた日本。
頼れる身内はそもそもいない。

仲のいい友達もいないし、
関わってくるのは、自分をいじめて楽しむ、
つまらない子達ばかり。

多感どころか、人格を形成する時期である
幼い頃を、そんな環境で過ごした志保ちゃん。

身内はすごく大事だけれど、他人には無関心。
何事も冷めていて、突き放して物事を見るように
なっていったんじゃないのかな。

そんな性格が、おそらく皮肉にも、
研究者として優れた資質になったんでしょうね。
研究のために人間を実験台にする研究者として。


そういう、「シェリー」としての下地が
この頃に、もう出来ていたのかな、と思います。



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