◇ 鑑賞18回目2 白鳩舞子の行く末 「緋色の弾丸」 感想 ◇
昨日の続きです。
えー、こっからは、
ぶっちゃけコナン次第なんですけど
どうなのかな、コナンとしては。
今後の舞子について、ですけどね。
舞子としては、犯行は阻止された。
殺人未遂ですから、
怪我が治ったら逮捕されるでしょう。
んで、犯行自体に争う点はないですよね。
問題は、舞子の犯行の動機、
無実の父がFBIに逮捕されたことへの
復讐ですが、これは、FBIから、
「いや本当に彼が犯人だったんだ。
発表していないが証人もいる」
て説明、多分ありますよね。
井上には説明してましたから。
で、こっからです。
今まで、
「父は無実、悪いのはFBI」
だったのが、一転、
「父が本当に犯人だった」
つまり
「父は私達家族がありながら
犯罪に手を染めた。
私達家族よりも犯行を選んだ」
と言う、大変に残酷な事実が
浮かび上がってしまうんですね。
「母も私も、父に捨てられた」
これはものすごい絶望だと思います。
今まで父親のために生きてきたのが
根底から覆された。
犯行が明るみになれば、本人だけでなく
妻と娘の人生も目茶苦茶になる、
離婚と言う選択肢もあったのに、
それも選ばず
家族に何も知らせずに犯行に及んだ。
その結果、自分たちは国を追われ、
母は死に、自分は1人で生きてきた。
父親としても夫としても最低の男ですよ。
その、最低な父親の名を、
舞子は一生、
背負って行かなくてはならない。
FBIを恨んでる時の方が、
精神的には楽だったでしょう。
で、ここでコナンなんですけど
どうなのかな、
舞子のことはFBIと日本警察に任せて
自分はもう関わらない、と言うなら、
それで終わるんですけど
コナン、今回、探偵としての仕事、
してないんですよね。
探偵としての仕事
「隠された真実を見つけ出して、
それを必要としている当事者に渡す」
それが、コナンが思っている
探偵の役割じゃないのかな。
だとしたら、コナンには、
舞子の為に、石原誠の真実を
明らかにする義務がある。
本当は、舞子が
アランに銃を向ける前に
コナンが手に入れておくべきだった
真実です。
多分、それがあれば、
舞子の犯行を止められた。
時間があれば、コナンは
走り回って調べ上げたでしょう。
でも、石原に妻子がいたのを
知ったのが事件当日ですからね。
15年前の連続拉致・殺害事件は、
謎が多い事件です。
身代金目的の誘拐事件ではない。
何らかの主義主張を訴えるための
犯行なら、当然出るハズの、
犯行声明も出ていない。
石原が駅にいたということは
最初から、被害者が逃げれば
射殺する予定だった。
世を騒がせたいだけの愉快犯でもない。
逮捕された石原が
黙秘したまま死亡した今、
あの事件は一体何だったのか、
今となっては謎のまま、
・・・ではないですよね。
共犯者が生きてますから。
当時の事件の真相を解き明かせば、
見えてくるんじゃないかな。
石原誠の真実が。
それがどんな真実であれ、
その真実を得ることで、
舞子は前を向けるのではないかと思います。
そして、それができるのは、
この事件にかかわった人間の中では
コナンだけだと思いますが
さて、どうでしょうね。
第24弾緋色の弾丸 感想 → ☆
劇場版名探偵コナン 感想 → ☆
テーマ別目次 → ☆