◇ 安室さん → コナン その1 「ゼロの執行人」 ◇ | ひまわりの散歩道

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劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
コナンについて好き勝手、書き散らしています。
 
 
 

◇ 安室さん → コナン その1 「ゼロの執行人」 ◇

 

仲良しコンビのコナン & 安室さん、
今度は、安室さんにとってのコナンです。

 

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最初に確認なんですけど、
安室さんが認識している
コナンの立場について。

 

安室さん、FBIを
蛇蝎の如く嫌っていますが
FBIに協力しているコナンには
好意を向けている。

 

で、あずま思うに、

 

出会った頃は、安室さん、
コナンはFBIの協力者、と言うより
FBIのNOC(スパイ・諜報員)
のような立場だと
思っていたんじゃないかな、と。

 

FBIの駒ですね。

 

毛利小五郎の傍にいるコナンに
FBIが目を付けてうまいこと近づき、
利用している、と言う具合に。

 

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が、それがだんだん、

FBIの駒というより

 

「対等の立場で協力している」

 

てことが判ってきた。
コナン自身がなんらかの事情があって
FBIに自分から協力している、と。

 

「恐ろしい男」

 

て言うのは、その辺りからでしょうね。

 

コナンが赤井死亡を演出したのは
誰かの指示に従って動いたのではなく、
コナンの策にFBIが乗せられた、
そりゃ恐ろしいって言いたくなりますわね。

 

で、多分そっから、コナンが

 

「憎むべきFBIの側の人間」

 

から、

 

「FBIとは別個の、中立の存在」

 

になったのかな、と思います。

 

まあ、コナンも
日本国籍 (いや戸籍ないけど) ですから
安室さんにとっては、

 

「恋人 (=日本人) の1人」

 

ですものね。はははー。

 

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てことで、この
「恐ろしい」 恋人についてです。

 

まず。

コナンにとっての安室さんは、
沢山いる重要な人の1人、ですけど

 

安室さんにとってのコナンは、
最重要人物、だと思います。

 

これは、コナンが主人公である限り
コナンが対等に付き合っている人物と

コナンとの関係は、
大抵そうなってますね。

 

コナン → 服部くん よりも
服部くん → コナン の方が
感情のベクトルは大きい。

 

KIDもそうです。ベル姉さんも。

 

唯一の例外が、赤井さん。
これは本当に例外で、
ベクトルの長さは同じか、
もしかしたら、コナンの方が
ちょっと長いかも知れません。

 

赤井さんは、
赤井さんからコナンに近づく前、
赤井さんがコナンの本質を知る前に、

 

「コナンの方から本質を見せ、

 コナンの方から近づいた人」

 

ですからね。

 

人間関係には基本、受け身なコナンが
自分から積極的に近づいたのが赤井さん。
そう考えると、赤井さん、すげーな。

 

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で、安室さんはどうかといいますと

 

ええ、ベクトル、安室さんの方が
かなり大きいと思います。

 

とんでもなく頭が切れて、
作戦上重要な存在、とか
自分と同じ立場・目線を
共有できる相手、とか
そう言うのもありますが

 

コナンは、安室さんにとって
友人に近い場所にいるんじゃないかと。

 

コナンは、安室さんの

「安室」「バーボン」「降谷」
この、3つの顔の全てを知りながら
それを受け入れた上で、
安室さんと普通に付き合ってくれる、
ものすごく貴重な相手です。

 

コナンの方には、この、

 

「探偵の本質を知り評価しつつ
 小学生として対応してくれる」

 

大人がいっぱいいるんですけど

 

安室さんにとって、
そんな存在はコナンだけ。

 

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そして、何といっても、
コナンは安室さんに合わせてくれます。

 

バーボンの顔の時は、
敵対・牽制してくるし

 

公安の降谷として
コナンを利用した時は
全力で受けて立ってくる。

 

ポアロにいる時は、
ただの小学生として
仲良くおしゃべりできる。

 

要は、

 

「安室さんが “今” 演じている
 役割を尊重する」 

 

「安室さんの側から攻撃しない限り
 コナンから攻撃してくることはない」

 

んですね。

 

これは、安室さんにとっては
ものすごく楽だと思います。

 

なので、安室透の顔だけでなく、
バーボンや、公安・降谷の顔を
ついコナンに見せてしまう。

 

コナンには何見られてもいいや、
状態になっちゃってるわけで
これはちょっと・・・コナンに
甘えているんじゃないかな?

 

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そもそもコナンに対しては、

 

「いくら頭が切れるとは言え、民間人、しかも子供。

 組織とのことに極力巻き込まないよう注意する」

 

のが、公安警察官としてあるべき態度だと思うのですが

降谷さんの場合は、むしろ、

 

「恐ろしいほど有能な彼は、

 組織戦において不可欠な存在」

 

コナンに、戦力としての価値を

見出しているんじゃないかな。

 

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そこまでコナンの存在を重要視しているのに

コナン個人のことについては
安室さんは暴こうとしない。

 

コナンに近づくには、それだけ
自分のことも晒す必要があるって
安室さんは感じていて、
ウカツに近づけないのでしょうけど

(ベル姉さんにも牽制されてるし)

 

それ以上に、個人的な、感情的なもの、

コナンを怒らせたくないし、
今の関係を壊したくない、
て気持ちがあるじゃないかなあ、と。

 

作戦上の重要人物であると同時に
友人に近い位置にいるコナン。

 

スコッチを失った今、
安室さんが

 

「僕の恋人は・・・」

 

なんて言える相手は、もう、
コナンだけだと思いますから。

 

 

 コナン → 安室さん その1 / その2

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