◇ 風見刑事は特別か (コナンと風見刑事・2) ◇ | ひまわりの散歩道

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劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
コナンについて好き勝手、書き散らしています。
 
 
 

◇ 風見刑事は特別か (コナンと風見刑事・2) ◇

 

コナン → 風見刑事のびっくり現象 にひひ 、第2弾。

 

「江戸川コナン、探偵さ」

 

なんと言ってもコレですね!

 

始めに聞いた時は、
きゃーコナン格好良い!と思っただけだったんですけど
よく考えると、コナン、

 

「非民間人に、探偵と名乗ったのは
 風見刑事が初めて」

 

でして・・・。

 

警察関係者なら、コナンの能力を察している
小田切刑事部部長にすら

 

「ボクはただの小学生だよ」

 

おまけに

 

「Need not to know  (詮索するな) 」

 

まで付けてますよね。

 

「自分のことは調べるな、
 他の人にも余計なことを言うな」

 

と、とてもはっきりと牽制しています。
(「瞳の中の暗殺者」)

 

そして、小田切さん、コナンに借りがあるから、
コナンにこう言われたら聞き入れざるを得ない。
それが判っているから、こういう言い方をする。

 

これがコナンと警察関係者 (刑事部) の距離なんだなー、て
思ってました。

 

海自の情報保全隊員である七海さんに対しても

 

「ただの小学一年生だよ」

 

=「それ以上の詮索はしないでね」

 

これも、七海さん、コナンに借りがあるから
コナンにこう言われると、それ以上突っ込めない。

 

要は、日本の警察や自衛隊と言った、
非民間組織の関係者には、コナン、

 

必要に応じて自らの本質を見せることはあっても、
それを自分で肯定することはない、
(=垣間見せた能力を、なかったことにする)

 

と言う、ちょっと強引な誤魔化し方を
してきたと思うんですよ。

 

ところが、です!

 

いやー、びっくりですね、何がびっくりって

まず、あそこで風見刑事に探偵と名乗る必要は
必ずしもなかったんじゃないの?

 

風見刑事が勘付いたのは

 

「コナンが自分に盗聴器を仕掛けた」

 

というだけですので、
第三者 (新一さんとか) の指示だとか、
いくらでも誤魔化せた場面だと思うんですよ。

 

それを、自分は探偵だ、と名乗っちゃう。

 

要は、

 

「毛利小五郎を陥れたことで、
 あなた達が今、相手にしているのは、
 このボクだよ」

 

という、宣言ですね。

 

ここ、コナンの静かな怒りが伝わってきて
格好良いんですが、良いんですが

 

良いのかコナン!!

 

風見刑事、警視庁公安でも、
ちょっと上の人だよ!
(部下使えるから、下っ端ではない)

 

しかも、降谷さんの片腕だよ!!

 

これからもずっと関わってく人だよ。
しかも、対組織戦で!

 

そうなのです、驚いた2点目がコレなのです。

 

安室さんこと、降谷さんには
コナンは探偵であることは認めていない。

コレ、今までのパターンで考えれば、

安室さん個人がどうこうというよりも

 

「公安警察 (ゼロ) に対しては、探偵であることを認めない」

 

て意味なんですよね。

 

でも、
降谷さんの片腕である風見刑事に対しては、
コナンは自分が探偵であることを認めた。

 

コレ、どーゆーことなの、コナン!?

 

で、思ったんですが、思うに

 

「自分が探偵であることを、
 風見刑事には認め、安室さんには認めない」

 

このこと自体が、
コナンの意志表示ではないかと。

 

要は、対組織戦で、今後、
協力関係になる可能性のある
公安警察の関係者には、
自分の能力、本質を認めても良い。
(FBIに対するのと同じ程度には)

 

でも、降谷さんは、立場が色々複雑で
どのカードをどの場面で切るか判らないから
うかつに手の内を見せられないんでしょう。

 

だから、
組織の探り屋バーボンや

その隠れ蓑である安室さんに対しては

探偵であることを認める訳にはいかないけど
公安である風見刑事には認める。

 

「公安警察自体を拒むつもりはないよ」

 

更に

 

「いつか、安室さんが、バーボンの仮面を脱いで

公安の降谷さんとして僕と接する時が来たら、

その時は、僕も探偵として降谷さんに接するよ

(でも、まだその時じゃないよね)」

 

という、今後の下地と言いますか、

公安という組織とどう接していくつもりなのかを

伝える言葉だったのかもしれないな、と思います。

 

と考えると、風見刑事は、コナンから
降谷さんに対する伝言板として
利用されたってことで

 

・・・うん、でも、役得だと思うよ風見さん。

 

いやあ、あのシーンは本当に格好良かった。

まるで時代劇の果し合いのようで (←また言ってる)

 

 

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