その１０
「 激汚れゴキブリ屋敷！
素手でゴキブリを倒し続けるトンデモナイ養母！ 」
１９８７年 １６歳 高校１年～
岡野家での苦痛はまだ他にもあった
養母が超不潔で家の中が超キタナイのだ
養母は全く掃除をしない人なので とにかく物が溢れていた
テレビのあるメインの居間は足の踏み場がまったくなく
キッチンもぐちゃぐちゃで
少し動けば大量のホコリが舞いまくる
そんな中での食事も ものすごく苦痛だった
ペットも犬・猫・ウサギを室内に飼っていたので
しかも ほんっとに掃除しない人だったので
それはもう凄いことになっていた（笑）
高校に持っていくお弁当は ごはんと鰹節のみ
（週１で卵焼きが入る！）
しかも家のホコリとワンちゃんの毛 大量入り！
（スピッツの雑種だったので毛が長いのだ！）
作ってもらえるのは有難いと思いながらも
心で泣きながら お米とホコリと犬の毛を食べていた・・・
僕は岡野家の１Ｆはずっとつま先で移動していた
（汚すぎて・・・）
２Ｆの自分の部屋だけはキレイな状態にしていた
（当然 引きこもったわっ！（笑））
洗濯物も出すと 逆に汚れて返ってくるので
自分で洗濯し ずっと自分の部屋で干していた
たまりかねて僕が掃除しようとしたら
養母に「何してんねん！ 勝手にそんなことせんといて！」
と説教を受けてしまう・・・
それだけ酷い汚れ屋敷なもんだから
いるんですよ 大量に ゴキブリが・・・
大きいのから小さいのまで わんさかと（笑）
ゴキブリホイホイなんか置いても
あっという間に満員御礼です（笑）
とにかく いくらでも出てきます・・・
養母は そのゴキブリたちと・・・
戦うんです！ なんと 素手で！！
目の前に現れようもんなら 瞬殺です！
親指でブチッ！
手のひらでバチッ！
「オ・・・オエェ～・・・オ・・・オエェ～～～ッ・・・」
ゴキブリに対する恐れがない・・・
で そのまま手を水洗いして（そこは石けんやろっ！！）
キャベツを千切りしだしたり・・・
「もう勘弁してぇ～・・・」
衛生面 最悪です・・・
僕は またもや あの言葉を思い出していた
「白羽の矢が立つ」とは２つの意味がある
一つは 「多くの人の中から特に選ばれること」
もう一つは 「多くの人の中から犠牲者として選ばれること」
絶対 後者やんっ！！
ゴキブリ風味の食事 毎回食べさせられるんやでっ！
どえらい所に来てしまった・・・
次の日も そしてまた次の日も
止めどなく現れるゴキブリたちを
素手で瞬殺し続ける養母であった・・・
（オ・・・オェ～ッ！）
つづく・・・
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